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【vol.7 自由大学の青と黒】岡島悦代

好奇心のフラグ

826836b11b93bbb9bf44b35193f78986-640x187-1-640x187自由大学のロゴには左には青の丸、右側には黒い丸が描かれている。「池尻から表参道に引っ越して、もう2年か。」と改めてロゴを見直した時、運営メンバーが入れ替わっても自由大学的な精神が息づいているのは、丸の色に込められた意味にあるような気がした。

自由大学校舎で仕事をしていると、通りすがりの人たちが「自由大学」と口に出して通り過ぎていく。外国人の方も「FREEDOM UNIVERSITY!」と言って何やら盛り上がっている。それほど「自由」や「FREEDOM」という言葉には魅力があるのだろう。自由大学の「自由」は、は”freedom”,”liberty”の訳語として、縛られない自由(〜しなくてよい)と積極的に働きかける自由(〜してよい)の両方の側面を持ち、”自らに由る”自己の精神の根幹にあるものを表している。しかし実際は、各自で納得できる解を探すきっかけのような言葉で、クリエイティブチームでも「自由とは?」は白熱するテーマのひとつ。

ではどうしたら自由になれるのかというと、今抱えている問題に揺さぶりをかけるために、未来に向かって行動することだ。仕事を楽しくしたい、彼氏の束縛から逃れたい、人が集まる場をつくりたい…。問題を設定すれば、今までと同じ場所にいられなくなる。その行動する人が私であり、行動を選択することで新たな可能性や素質を見いだしていく。たとえキルケゴールやニーチェ、サルトルの本を読んでいなくても、この実存主義的な考えは自由大学内で脈々と受け継がれている。「人間は自由の刑の処せられている。」という言葉の意味を、自由を求めて試行錯誤している人には痛いほど理解できていると思う。

ロゴにある青と黒の丸は、それぞれ「自由」と「実存」を表している。フランス国旗にある自由(青)、平等(白)、博愛(赤)の青。そして、黒いタートルネックや革ジャンなど、実存主義者たちが好んで身につけていたと言われる黒。フランス国旗も実存主義の色も俗説らしいけれど、人を結びつけている。と、ここまでロゴについて憶測で書いたので、今度ファウンダーの黒崎さんにちゃんと聞いてみたい。



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