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普段の暮らしや毎日の仕事の中で、どうしても自分一人ではどうにもならない状況になってしまうことがあるのではないでしょうか。その状況になってしまった瞬間にそこで思考停止になる、もしくは自ら思考停止になるようなネガティブな理由を見つけ出してしまう。なんてことはとても勿体無いことです。

社会的なセーフティーネットが整っているデンマークに行った時にall the way to parisというクリエイティブエージェンシーの方と食事をしました。その時にデンマークの人は、半径5mの世界を大事にするという話を聞きました。
半径5mというと物理的な距離のことを言っているのではなく、たとえそれが日本とデンマークやスウェーデンといった飛行機で10時間ほど離れた場所であっても、その人の半径5mになることはできるとのこと。
つまり心や心理的な半径5mなのです。そのゾーンは基本的にはオープンになっているので、その半径5mの範囲に入っている同士が暮らしやクリエイティビティを高め合う存在となるわけです。
けれど、オープンだからといって、誰でも彼でも入れるというわけではありません。そのゾーンに入りたい人は、その人に影響やインスピレーションを与え合える存在でなければそのゾーンやコミュニティーに入ることは難しいのだそう。
だからこそ、自分があなたに何を差し出せるのだろうかということを長く暗い厳しい冬の合間に熟考し、それをなんらかのカタチにするために、色々なことを一生涯學んでいくのでしょう。
同じ興味を持つ人同士が一生涯の學びを共にするFolkehøjskoleがデンマークに多くある理由も頷けます。

ずっと北欧の国は福祉がベースであって、その上で生活をしているから暮らしも豊かだしクリエイティビティを発揮できる土壌があるのだと思っていました。けれどそれが本質ではなくて、こういう心の半径5mを大事にすること、一生涯學んでいくことこそが、豊かな心をベースに距離や範囲に依存しないクリエイティビティを発揮し世界的に活躍しているのだろうなと思うのでした。

あなたは社会にどんなセーフティーネットを創っていきますか?



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