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「自分の定義をもつこと」佐藤大智

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クラフトビール。美味しさだけではないその魅力はなんだろうか。 実は日本にはクラフトビールの明確な定義はない。アメリカのブルワーズ・アソシエーションによる定義は、小規模であること、独立していること、伝統的であることを満たしていることとなっている。小規模といっても年間生産量が600万バレル以下の規模であり、生産量だけで見ればサッポロビールもクラフトビールという扱いになってしまう。また、この生産量の条件はとあるブリュワリーの生産量の増加とともに比例しているというビール業界の政治的な力が見え隠れしている。どうやらここに確かなクラフトビールの定義はなさそうだ。

誰かが定めた言葉の定義を追っても不確かだから、「craft」を取り巻く状況に関心が向いた。なぜcraftが今、重要なのか。ビールの領域に囚われずに、アート、環境問題、民族、伝統工芸、ITなどを切り口に探ってみた。そして、現時点ではこのような考えに行き着いた。大量生産、大量消費社会の中で経済性、効率性が最優先され人間性が疎外された。その反動から、そんな非人間的な社会から降りよう、人間性を取り戻そうというという動きになった。craftは人間、文化、思想、手仕事の結晶だから、craftに重きをおくことは人間性を取り戻すことなのである。

話をビールに戻そう。7月にポートランドに滞在したときに多様なビールを飲んだ。一番の衝撃を受けたものはチョコレートとチリペッパーが混ざったドロドロとした液体だ。それはビールとは形容しがたい。実験的なビールを作り続けているLabrewatoryのチャーリーさんは「自分は絵ではなくビールをつくるアーティストだ」と言っていた。チャーリーさんが作るそれはアートのように作り手のクリエイティビティや人間性が溢れ出ているから魅力的なのだろう。

興味をもとに多面的に五感で体験し、それを自分で定義できるか、どうか。機械には無い人間性を持ち続けたい。

(text:佐藤大智)

(11月19日より4日間ポートランドにて開講:BREWING CAMP in ポートランド



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