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【vol.4 學びの種】岩井謙介

鮮度のある學び

自由大学READY STUDY GO

旅をすると、本当に學びが多い。僕が一番新鮮な學びを得られる状況だ。

6年前から年数回、多い時には4回ほど北欧を中心にヨーロッパを旅したり、逆に海外から来た人たちと一緒に東京を周ることがよくある。最近では年4回、青山の国連大学中庭で開催しているNordic Lifestyle Marketに合わせて編集している北欧ライフスタイルマガジン「a quiet day」などの取材やヴィンテージのプロダクトなどを買付に行くのだが、その取材相手と接する際に注目するポイントがある。

それは、その人が所属している肩書きやポジションなんかではなく、彼らを構成している周辺の情報だ。

例えば、「普段どんな時間軸で働いているのか。」「どんな食事をどんな空間を好んで食べているのか。」「どういうことからインプットしているのか。」「どんな絵が好きなのか。」「どういう物事にフックするのか。」などといったことで、彼ら自身を構成する要素をじっくりと見ることで、なんとなくその人の考え方とかどのようなことに価値の比重や基準を置いているのかが分かってくる。

例えば、デンマークの首都コペンハーゲンでFinderiというヴィンテージショップをやっているオーナーのJosephineは、とにかく自分のやっているお店についてのプロジェクトで常に頭がいっぱいな子で、デンマーク人にしては珍しく朝から晩まで滅茶苦茶働いている。そんな彼女は、もちろん蚤の市でヴィンテージを選ぶという目も見事なのだが、そんな彼女の目はヴィンテージ以外にも広がる。こと食に関しては、特にヘルシー志向で、ブランチで行くカフェもセンスなどが良かったりするし、着ている服なども蚤の市で手に入れたセンスの良いモノを素早く選んでいく。

その1つ1つのチョイスは、その人のライブラリーを見ているかのような感覚になり、自分のライブラリーとの比較から出てくる違いも同時に生まれ、その違いはいずれそこから學びの種になったり、ビジネスの種になっている。

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