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【vol.2 あなたのつくるお菓子】佐藤大智

価値の濁流

 

自由大学READY STUDY GO

「休日にお菓子をつくったりしている」と言ったときに、「すごい!」「食べたい!」と反応する場面に何度か居合わせたことはないだろうか。その人のお菓子を見たことも、食べたこともないのに、無条件に好反応を見せる。そして、お菓子をつくっているその人は大概謙遜する。たいして価値がない、完璧じゃない、恥ずかしいと思ってしまう。でも、普通の人からするとそれはとても価値があり、すごい能力だったりする。今回はそんな話を書きたい。

今年の8月にポートランドに行ったメンバーの1人が帰国後、その人が住む地域でイベントを開いた。しかし、地元の人がほとんど来なかったので、次からはどうしたらいいだろうかと相談を受け、イベントをつくることに関して教えてほしいと頼まれた。イベントをつくることに興味がある他のポートランドメンバーも加わり、後日4人で集まった。自分が知っていること、考えていること、やってみたことを話したら、他の3人が時折ハッとした表情になっていた。それは良しとして、驚いたことに説明している自分も何度もハッとした。事前に話す内容はメモ書きしておいたのだが、最近はまったく考えていなかったことの記憶が浮かんできて、結びつき、新しい概念を思いついたり、新しい気づきが生まれた。一通り説明した後、それを元にみんなで議論になり、それぞれの視点の違いから出る意見や仮説にも再び何度もハッとさせられることになった。

自分はイベントをくわだてたり、それを伝えたりすることやそれに関する集積がおそらく一般的な人よりはある。しかし、上を見上げればもっとすごい人はたくさんいる。そこで怖気づかないで今自分の持っているもの、できることを周りと共有したら、きっととても喜んでもらえる。そして自分も得られる學びもとても大きい。

パティシエがつくるお菓子以外提供してはいけないという法律はない。きっとあなたのつくるお菓子で笑顔がうまれる。

 

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