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【vol.1 好奇心は猫をも…】岡島悦代

好奇心のフラグ

 

自由大学READY STUDY GO

平日のはじまりは、ポットのお湯を湧かしながらTwitterを流し読みするところから始めます。気づかないうちに地震があったり、テレビや映画の感想やニュースなど。主に自分で感知していない出来事を知るのに活用し、世の中の空気を感じています。

「西江先生はアフリカで自殺未遂を計った男を助けたことがある。事情を聞くと『俺は世界で一番不幸な男だ』と言った。男は貧乏で、奥さんが3人しかいない。友達には奥さんを6人持っている奴もいると。彼の村では奥さんは牛と交換して手に入れるもので、最後まで恋愛結婚という概念が理解できなかった。(@kentaro666)」

文化人類学者の西江雅之さんの講義エピソードとしてツイートされていた一文です。幸せか、そうでないかを感じるのは、所属している社会や慣習に因るものなのだとつくづく思いました。社会規範は命の危険にさらされず、安心して暮らせるように発展してきました。しかし時に思い込みという袋小路をつくってしまっているのかもしれません。

私が自由大学の運営に関わるようになって一番面白いのは、人が思い込みから解放された瞬間を目の当たりにできることです。目を見開いてポカーンとする表情に度々出会えることは、今までの仕事ではほぼなかったように思います。ある人は、リストラをされて思い悩んでいたのに、自由大学へ来たら「人生の良い経験になったね」という一言に救われたそうです。

世界にはいろいろな視点が溢れていて、自分にはない視点を積極的に探すほど、人生が楽になります。私は本やアートや旅などを通じて、異質なものへ実際に出会いに行くのが好きですが、皆さんはどのようにして脳を活性化させていますか?好奇心は、新たな探求のテーマを与え、何が起きているのかその真相を知りたいという知的欲求を刺激してくれます。

好奇心は猫をも殺すといいますが、好奇心が災いして死んだ猫をいまのところ見たことないですね。

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ミラノで出会った猫。見かけによらずフレンドリーでした。

 

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