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【vol.1】世界の解像度を上げる Why?/花村えみ

世界の解像度を上げる Why?

 

自由大学READY STUDY GO

いわゆる「道」の世界でWhy? を問うていくことはタブーなのでしょうか。 ここ数年、通常の日本語で行う茶道の稽古に加えて、同じ流派内の英語で行う稽古にも出るようにしています。お茶を点てる相手や言語が違うと、同じ茶道でもここまで學ぶ内容が違うのか!という大きな違いを体験しています。「道」の世界は基本、質問をしない・師匠や先輩の真似をする・何度も体得するまで繰り返す、という學び方です。しかし海外の人に対面する茶道の現場では、何をしているか?よりも何故なのか?を質問されることがほとんどなので、茶道についてのWhyを明確な言葉で突き詰めていく必要が出てきます。

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日本では敢えて言葉にしない、という学び方やコミュニケーションをとても重要視しています。長年の経験やノウハウ、直感、勘やイメージといった言葉にできない知識や想いを慮る慣習です。それは道の世界だけではなく、みなさんの身近な仕事場においてもそうではないでしょうか。ただ、そういった慣習は思考を停止させてしまう可能性があるように思うのです。何故なのかを掘り下げずとも「そういうものだから」と形を踏襲することで済ましてしまう。

茶道における、質問をしない、ということは疑問を持たない、という事とは違うと思っています。何となくやるというのではなくて、発声しなくても人に対して聞かなくても、問いを持ち続けることが、その世界を深めていく鍵になるはずです。(お茶室は俗世を忘れてボーっとできるオアシスでもありますが!)

最近「そういうものだから」と飲み込んでしまっていることはありませんか。いつもの思考回路を少し変えてみて何故だろう?の問いを持ってみてください。さらなる境地へ進むキッカケになるかもしれません。機会があれば是非あなたの何故だろう?から掘り下げていった先の話を聞かせてください。

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