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free from freedom

隔週で発行しているメールマガジン「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


突然ですが、某国民的アイドルグループが好きです。
そう、アルファベット3文字と数字のあのグループです。

という話をすると、だいたいコンマ数秒置いてから
「えー!意外。でも良いですよね、かわいくて」という言葉が返ってきます。(私の友人知人たちはいい人たちばかりなのです)

30を過ぎた女性が趣味と言うにはいかがなものか、とか商業主義の片棒を担ぐのか、とか、まあ色んな意見もありますよね。
でも好きだと最近は言うようにしています。

きっかけは数年前。
会社員として働きながら、独立する生き方をぼんやり考えていた頃。
「個人の時代で、どうやって世の中に自分の場所をつくっていけばいいのかな」と考える中でふと、会社の後輩の男の子たちが、コソコソあっちゃんがどうしたとかさしこがどうしたとか話しているのを聞いて、そのアイドルグループを知りました。なかば押し付けられるように借りたDVDを見て、色々調べてみると、面白いことがわかります。

まず可愛くてスタイルが良い子が人気が出る訳ではない。
なぜなら、だいたいみんな可愛くてスタイルが良いのでそれだけでは差別化にならないのです。だからみんな、自分の色を出すために、色んな試行錯誤をします。トーク力を鍛える子、歌を極める子、演技力を極める子、おバカさを出す子、お天気キャスターを目指す子…。
しかも若手になればなるほど、先輩とキャラが被るから新しい道を模索しないといけない。かといってムリして作ったキャラクターは続かないしファンも増えない。
結局は、いちばん好きで得意なことを楽しそうにやっている子が自然と人気になる。

これって個人の時代の生き方そのものだなあと思ったのです。同じサービスを提供している人たちの中で、どうやったら自分の色を出せるか。つくりものの色じゃなくて、自分本来の色を。

ひるがえって自由大学にも、通じていると思うのです。
自由大学には、色んな授業があります。
靴みがき、文章、おうちパーティー、神社、旅、音楽、動画…
そのどれもが、借り物じゃない、好きなこと・得意なことをベースにしている。
だから楽しそうだし、自然と人が集まる。

あのアイドルグループで今、いちばん人気の子は昔は別のアイドルグループのファンで、お母さんについてきてもらってコンサートに通っていたそうです。

好きが転じて、自分を輝かせる場に導かれることもある。

自由大学が、そしてささやかながら私の授業が誰かにとってそういう存在になったらいいなと、思っています。

…アイドルの話が自由大学にって、少し強引すぎましたかね。
まだまだ話し足りないのですが、興味のある方、続きは授業で!
(注:アイドルの授業ではなく、動画の授業です)

[text:家子 史穂]
伝わる動画学 教授

[自由大学マガジン vol.146 2015/11/25]



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