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FREE from FREEDOM

隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


 

自由大学キャンパスのあるコミューンにはたくさんの旅人がやってくる。エアドームの下では毎日のように海外からきた旅行者がビールを片手に語り合い、みどり荘2で働く人には、ドイツと日本を行き来して働く人もいる。先週開催したイベントJORNEY FREE」では、自由大学ファウンダーの黒崎輝男さん、「自由になる旅学」教授のSUGEEさん、「じぶんスタイル世界旅行」教授の森川寛信さん、フリーアナウンサーの末吉里花さんが、それぞれの旅について語り合った。

旅が4人の物事や世界の見方をつくってきた。自分の足で歩いて、現地の人と話して、培ってきたそれぞれの価値観。4人の話を聞いていると、世界は自分が思うよりずっと近くにあるように感じる。特別に見える場所も足を運んでみることで自分で語れるようになる。経験を積み重ねるほど、旅と日常との距離が近づいていくような気がした。

旅は日常か、非日常か。日本にいる時間でさえも旅の一部だと黒崎さんは言う。みどり荘の旅行者は、仕事もバケーションもひとつなんだと言っていた。思いっきり働いて、休暇の旅行でリフレッシュという考え方もあるけど、ワーカホリックな自分も旅の一部だと達観して見れたら面白い。世界はいまどう動いていて、自分の働き方や仕事はどの辺にあるのか。何か国も旅してみたり、その都市の生活に入り込んでみたり、旅の仕方一つで、日常の見え方も変わる。そんな旅はどうしたらつくれるか。そう考え始めることで、旅はもう始まっている。

旅のセンスを磨くのは、日々の暮らし方にある。自分の興味関心、街の空気。毎日学びを発見して、それを紡いでいくとなんだか自由になり、旅をしているような気持ちになることがある。日常なのに昨日は見えなかった景色。そんなことを探して、いつもの道を歩いてみたらどうだろう。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.134 2015/5/13]

 



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