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私もgap yearにしちゃいます

和泉里佳/自由大学学長

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人生の転機って、たった1回じゃないんですよね。私なんかは転がりまくりで、その都度それなりに楽しくやっています。突然降ってくるいろいろなハプニングを、どう楽しく遊び乗り越えるかは、上海で暮らしていた時に身体で学んだことかもしれません。学びって、机の前に座ってカリカリやってることじゃなくて、体験そのものだと思うのです。
むしろ外に飛び出そう。びっくりするような出来事に遭遇して、自分で考えて行動してみることが、思考の鍛錬になるし、勇気をつけることにも繋がっている。その結果どうなったかは、経験として自分の中に深く刻まれ、血となり肉となり蓄積されていく。そしてまた予想を超える出来事に遭遇したとき、どういう自分で在るのか、立ち向かう姿勢を決める知恵になる。

義務教育を終えたあとの世界は、経験を重ねることこそが、本来の学びに近いんだと思います。経験は決して消えないし、全部繋がっている。一見ムダに見えることも、遠回りしているように感じることも、結局一番良いタイミングで経験してるんだって私は思うんですよね。渦中にいる時は暗い森の中で先も見えなくて苦しいんだけど、振り返ってみると何だか笑えるくらい自分の中で世界が広がっていたり、強くなっていたりすることってよくあるじゃないですか。最初は絶対ムリだと思っていた難関も、いつの間にかへっちゃらでクリアできるようになるのはスーパーマリオでもお馴染みの出来事な訳で。限界を作っているのは自分自身。私はどんどん旅に出て、冒険したいと思っています。どんどんびっくりしたい。

1月にはじめての子どもが産まれる予定なので、これからはまさに未知の世界。きっとそうカンタンに思い通りにはいかないけれど、それもまた楽しみ。やってみたいことがたくさんあります。私もちょっと休学して、gap yearを楽しんでみようという訳です。そもそもゴール目指して一目散に走り抜けるタイプじゃないし、ちょっと寄り道する方が味が出て良いってもんでしょ。せっかくだから、そこを思いっきり味わい尽くしたいですね。ただ休んで遊ぶんじゃなくて、テーマを持って毎日を過ごすことで見える景色も違うはず。学びモードってやつですね。北欧の人たちも、1ヶ月の夏休みに環境を変え、暮らしを変え、いろいろな経験をすることで、良いアイデアが浮かんだりしてより良い仕事ができるようになるんだとか。見違えるほど日焼けした笑顔と一緒に、頭の中も生まれ変わっているみたい。人間はロボットじゃないから時間や効率で単純には計れない。

ふと立ち止まって人生を考えるとき、会社を辞めて新しいチャレンジをする人もいるし、旅に出たり、じっくり学んでみる人もいる。
ガラッと違う環境で、いろいろな経験をすることで視野が広がり、自由になる。でも視点を変えてみると、今置かれた環境で、今しかできない経験もたくさんある。それは特別なことじゃなくて、きっと誰にでも当てはまること。gap year的視点で過ごしてみると、会社で働きながらいろいろな経験を積むことだってできるし、自由に思考の旅をすることもできる。

gap yearの期間だって1年と決まっている訳ではない。3日間だって、1ヶ月だって、5年だっていい。誰かが決めたお手本のような人生を漠然と歩むのではなく、きちんと自分の信じた道を行こう。それは途中からだってできるし、何回だってチャレンジできる。失敗なんか恐れるな。失敗したらてへって笑って、間違えたらまたやればいいだけ。
学び続け、経験しまくりたいね。

【text:和泉里佳/自由大学学長】
人生が大きくシフトチェンジするきっかけを刺激的な学びの場で得たことから、そんな感覚や経験を生かして、ワクワクの学びスイッチがONになる状況を創っている。



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