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面白がることの探求活動  西村琢さんの未来の仕事 part5

西村琢/未来の仕事教授

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Sow Experience代表の西村琢さんが自由大学で「未来の仕事」という講義をやり続けているそのモチベーションとは?そして、西村さんの人生にとって大切なものとは?西村琢さんの未来の仕事、完結編です。聞き手は、自由大学学長の和泉里佳さんです。

聞き手:和泉里佳(自由大学学長)
司会:高橋宏文(フリユニラジオ編集長)
写真:水澤充

part1 誘い誘われることの面白さ
part2 得体の知れない「未来の仕事」
part3 仕事のベースは学びにある
part4 仕事のさらなる原点は、面白いと思う「遊び」
part5 人生で大切なもの=面白がること


人生で大切なもの=面白がること

和泉 西村くんが「未来の仕事」を続けているモチベーションってどんなところにあるんですか?

西村 いろいろあるんですが、やっぱり探求活動というのはありますね。結局まだ「未来の仕事」を言語化できていないわけですが、うまく片付けてやりたいなというのもあります。この前、MITメディアラボの伊藤穣一さんが、僕が今言ったようなことをものすごくうまく文章にしているのがあったんです。さらっとそれを言い切る彼はやっぱりすごいなと。まさにそういうことだったんだよねと。そういうふうに言い切りたいなと思うことも、ひとつの原動力なのかなとは思いますね。そういう意味ではまだ浅いなという気もするし、もっと掘ることができるなと思う。あとはそれこそ、場の空気のつくりかたとかは昔に比べたらだいぶ小慣れてきたなと思うけど、人前で話すというある種のプレッシャーがあるのがいいなとも思います。あと、受講生だった人がウチで働くというケースもあるし、それはいい人とめぐりあううえですごく楽なんですよ。

和泉 仕事で知り合った人がゲストで来て、受講した人が一緒に働いている。

西村 そこでさらにお金もついてくるとなれば、やらない理由はないなと。

和泉 なるほど。…じゃあ、このフリユニラジオ恒例の最後の質問ですが、「あなたにとって人生で大切なものとは何でしょう?」

西村 今までの話を踏まえて、「面白がること」ですかね。今日、話しながら感じましたが、これって人生で極めて大事なことですよね。

和泉 やっぱりそれがないと閉じちゃうし、仮に困ったことが起きたとしても、面白がることができれば、そこからどうにでも持っていけますよね。

西村 面白いと思えば、それを伝えたいと思うんですよね。自分だけで面白がっているのはもったいないなと思う。

和泉 おせっかい心で(笑)。

西村 人間って、そもそも性質というか刷り込みとして、そういうパターンってあるような気がするんですよね。それはたぶん人類の生存本能に近いようなもので、面白いと思ったときに、それを人に伝えたいと思うことって、人類の本質に近い気がするんですけどね。

高橋 ということは、西村さんだけが特別というよりは、たとえば今、迷っている人たちがたまたま環境がうまくいかずに人生を面白がることができていないとしても、そういう人たちも何かのスイッチが入れば、面白がることができるかもしれない、ということでしょうかね?

西村 絶対にそうだと思いますね。人に話すことで初めて面白いと思ってもらえた、ということもいっぱいあると思うんですよね。たとえば「未来の仕事」では、講義のいちばん最初に自己紹介をしてもらうんですが、そのときに失礼な質問も含めていろいろ聞くんですね。詮索するんですよ。そうすると、みんなけっこう面白いネタを何かしら持っているのに、それが眠っているんですよ。たとえば、「日本で二番目に汚い湖を掃除して、日本で四番目に汚い湖にまで引き上げたんです」という話をする人がいたんですが、「それってすごいんだけどまだ汚いんだよね?」みたいな(笑)。その人たちはそれをそんなに面白いとは思っていないみたいなんですけが、傍から聞くとそれは面白いなと。

高橋 そうか、自分で面白いと気づいていないパターンもあると。

和泉 でもそれって、ビジネスチャンスもそういうところに埋もれていますよね。

西村 埋もれているはずですよね。

和泉 いろいろな町で人がいないとか仕事がないとか言っているけど、実は外から見れば面白いことがあふれている。

西村 だから、黒崎さんなんかは「これが面白いんだ」というのを見つけるのがすごく上手ですよね。

和泉 しかも、面白いと自分で思ったあとの伝えかたもけっこう大事じゃないですか?

西村 大事ですね。単に「ミャンマー料理を食べてこい」というよりは、もしかすると「一緒に行こう」ということかもしれないし、むしろなかなか教えてあげないとか(笑)、いろんなやりかたがありますからね。

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西村琢さんのFavorite Music

Queen “Innuendo”

② 君が代

Michael Jackson “Heal The World”

高橋 最後に、西村さんのフェイバリットミュージックを3曲ほど挙げてもらいたいのですが…。

西村 そうですね。まず1曲目は、クイーンの「イニュエンドゥ」。「何なんだろう、これは?」という、ちょっと形容しがたいものがあって、好きですね。あと、2曲目は「君が代」。実は荘厳でいい曲なんですよね。僕は「威風堂々」よりは「君が代」派なんです。まったく国粋主義者でもないんだけど、純粋にメロディーがなかなかいい曲だなと。

和泉 終わりかたが日本独特な感じがしますよね。なんか「えっ?」って感じ(笑)。

高橋 あれがまさに「侘び寂び」なんでしょう。

和泉 あれを聴くと「日本だな」と思う。とくにオリンピックとかで、ほかの国の国歌は「ジャジャジャジャーン!」「ドーン!」みたいな終わりかたですけど。

高橋 だからほかの国の人たちは「君が代」を初めて聴いたら、終わりのところで「えっ?」ってなるんだろうね(笑)。「CD故障?」みたいな。

和泉 私は君が代に関しては、終わりかたが好き。

西村 あともう1曲は、マイケル・ジャクソンですかね。マイケルは小学生の頃から大好きだったんですよね。カッコイイなと思って。なりたいとは思わないですけどね(笑)。でも、なんとなくこの人スゴそうだなっていうのはわかるわけですよ。曲はベタですが、「ヒール・ザ・ワールド」かな。やっぱりいい曲ですよ。

高橋 マイケルにしてもクイーンにしても、まさにアイコンというか象徴というか、すごいところまで行ってしまった存在ですよね。

西村 僕はあまりコアなものはまったく知らないんです。けっこう王道ばっかり聴いていた。70〜80年代のイギリスとかが多くて、デヴィッド・ボウイとかですね。

和泉 世界を見ているんですね。

西村 しかもイギリスが多いんです。イギリス、行ったことないんですけどね。でも、それこそポール・スミスが好きだったりして、惹かれるところがあるんですよ。


西村琢

Sow Experience代表
2005年に体験ギフトの企画販売を行うソウ・エクスペリエンス株式会社を設立。徐々に本業が軌道に乗りつつある今、仕事旅行なども行っています。好きな言葉は「笑う門には福来る」。いやホント、笑ってると良いこと起きるものです。エネルギー源は一人でも多くの人が前のめりで刺激に満ち溢れた人生を送れる社会にしたいという思いです。
Sow Experience TAK NISHIMURA BLOG twitter: @tak_nishimura

※西村琢さんが自由大学で教授を務める講義「未来の仕事(入門編)」は現在3/18(月)からスタートする16期の申込を受付中。詳しくは自由大学ウェブサイトへGO!

 

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