ブログ

FREE from FREEDOM

隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


前回のメルマガでお伝えしたとおり、自由大学は今月末で世田谷ものづくり学校から卒業することになりました。目下、5年分の荷物を片づけの真っ最中。月曜は三宿商店会主催の三宿蚤の市で、引っ越しと共にサヨナラする食器や備品をおすそ分け。地元の人がたくさん訪れて、同時開催のカレーパン祭りも大賑わい。顔馴染みの入居者さんや久しぶりの卒業生ともお話したり、なんとも温かな雰囲気で、改めてこの場所でやってきてよかったなぁと思ったのでした。

まさにそんな温かくて、少し懐かしい気持ちになるこの場所で、設立以来100種類以上の講義が生まれてきたのでした。駅からも少し離れていて夏は蚊も飛ぶし、冬はすきま風も入ったりする。なんといっても元中学校ですから。仕事を終えて自由大学に来る人たちにとっては、非日常な空間だったかもしれません。

いま、新キャンパスも準備しているけれど、しばらくはこれまでもキャンパスとして利用してきた原宿IKI-BAやコワーキングスペースのみどり荘、その他いろんな場所で遊牧民的に講義をやっていきます。非日常的な空間から、もっと都市に寄り添ったり、フィールドワークで自然の中にトリップしたり、もっともっと自由な学びを求めて、広い世界に飛び出す。新たな船出です。

場所が変われば、新しい空気が流れ込んでくる。人の動きも変わる。そして視点が変わり、学びの形も変わるだろう。場所が変わることでどんな化学反応が生まれるのか、6年目となった今も挑戦は続きます。

ところで冒頭、「5年分の荷物の片づけ中」と書きましたが、整理してみて改めてその少なさに驚く。これまでも身軽にどこでも学びはつくれると言ってやってきて、今回はその原点に改めて立ち返るのだということを実感。自分も心配性で持ってる荷物はこの際置いて、常に身軽でいたいものです。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.113 2014/7/9]



関連するブログ