隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!今回はアプリクリエイター道場 キュレーターの増田敬志さんの文章です。
「子育て期間中は自由がない」
こんな言葉を聞いたことがある方もいることでしょう。家族が増えるとどうしても自由に行動できなくなると。
会社員として働き、キュレーターもやっている中で、昨年娘が生まれて、自分の生活に子育てが加わりました。個人的には子育ては非常に楽しいので、なんら問題はないのですが、あらためて、今の自分に「自由がないだろうか?」と自問してみました。
確かに日々はいろいろと多忙です。もっと時間があればと思う瞬間は多々あります。会社員としての仕事をする時間、キュレーターとして活動する時間、そして娘と過ごす時間。どれも増やしたい。
でも、そこでふと気づくのは、「自由がない」
ということではなく、「時間がない」だけということ。自由がないわけじゃない。どれも自分で選択して、やっていること。自由って、自分の責任で選べることだと思うのです。
男性の場合、どうしても子育ては、女性にお任せするしかない部分があります。子供を自分の身体に宿すことはできないし、母乳も出せない(その選択肢がないのは非常に残念なのですが・・・)。悔しいくらいに、母と子供の絆は強い。そうなると、自分が選んでいるという思いは持ちにくい。それゆえ、子供がいるから、会社をやめられない云々・・・という思考回路に陥りがちです。
でも、本当にそうなのか?本当は自分で選んでいることなんだけど、誰かに押し付けられて、やっている感じにする方が楽で言い訳しやすいので、そっちに流されているだけでは?
子供と一緒に過ごすことで、共に学び、遊び、時には競い合ったりという新たな道が目の前に広がってきます。その道を責任を持って、自由に進み、時に苦しむ姿も見せる。そんな大人な男性が増えると、面白くなりそうですね。