隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM！今回はスタイル発見学　教授の双葉さんの文章です。

「似合うスタイルがわかったら、ぜひお店に行って試着してみて下さい」と、コンサルティングに来てくださったお客様にお勧めしている。色やインテリアのコーディネートに法則があるように、服にも自分の骨格や外見の特徴と調和し、素敵に魅せてくれる似合うアイテムがあるのだ。百聞は一見にしかず。フィッティングルームで実際に似合うアイテムを着て、自分の目で「いいかも！」という感覚を感じてほしいのだ。そして、服を通じて自分の魅力を知って、受け入れてほしい。

しかし、フィッティングルームには魔物が住んでいる。「いいかも」と思った直感を食い荒らす魔物。「私には派手かも」「周りになんて言われるだろう」・・・などという声で直感を打ち消そうとする。人は本来変化に弱いもの。防衛本能が変化することを妨害する。しかし、その声に負けずに挑戦した人は、今まで知らなかった自分と出会うことになる。みんな確実に素敵になり、「心が自由になった」と内面まで変化が現れる人もいる。

服だけではない。私たちが何か新しいことに挑戦する時にも魔物が登場する。「時間はあるのか」「失敗したらどうしよう」「今更格好悪い」・・・できない理由が何十個と出てきて、私たちの挑戦する心にブレーキをかける。そんな時は小さな１歩でもいいから、今いる場所から進んでみてほしい。今まで見えなかった景色が見えるはず。世界が広がり、自分の新しい一面が引き出されるかもしれない。例えそれが小さな変化であっても勇気を出した挑戦なら、心は解放さ
れ自由になる。そして挑戦する楽しさを知るだろう。

最近私は登山に興味があり、時折訪れている。学生時代登山は嫌いで、機会があっても避けてきた。その頃の自分を思うと何とも不思議だ。これまでのチャレンジで、一体私のどんな一面が引き出されたのだろう。不思議だけれど、何だか楽しい。チャレンジは自分の可能性を広げるようだ。