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FREE from FREEDOM

隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


新しいモノが生み出されていくプロセスに惹きつけられる。先日漫画家さんの作画風景を紹介する番組を見た。新しい表現を
求めてトライして、またやり直して。何度もその繰り返し。心にあるイメージを捉えようとして描く線が印象的でした。

漫画に限らず何でもそうなのではないか。イメージを少しずつ可視化しつつ、イメージとそこに現れてきたものとのギャップを埋めていく作業が、何かをつくるときには伴うもの。自由大学の講義づくりも同じで、「これは面白い学びになる!」いう「これ」の部分を拾い上げて、イメージを広げたり深めたりしながら、講義に仕上げる。最初のゴールはWEBに掲載される講義ページを作成すること。文章を書いたり、講義計画を考えたりしながら、クリエイティブチームと教授とキュレーターとが何度もやりとりしながら形にしていきます。3者が共通のイメージをもって「やってみよう!」と思うところまでいければ、講義はリリースされます。不思議なものでやりとりを進めるうちに、何か見えてくる瞬間がある。その瞬間を越えた後は、自分がイメージした学びに、さらに相手のイメージが追加されて、どんどん面白い学びになっていく。講義化される企画には、そんな風に人を巻き込んでいく力がある。

話は変わって、新キャンパスのこと。建物を建築するときは最初に設計図をひいて、その通りにつくっていくのが普通だけど、新キャンパスはそうではなくて、建てる過程で生まれたインスピレーションを加えながら建てられました。そして、私たちもペンキ塗ったり、他にもコミューンに関わるみんなでDIYしながら作っている場所がたくさんあります。職人さんとも話します。やっぱり面白いものが生まれるには、そこに情熱を持った人たちのチカラが集まることが大事なんだと思います。

そして、今度は自由大学に来るみんなの思いが加わって、今生まれたばかりの新キャンパスは、これからまだまだ変化する。新しいキャンパスの成長をみんなで体験していこうというわけです。コミューンでやるのは2年限定。いつ来ても何かが変わってる。そんなワクワクする場所をみんなでつくっていきたい。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.122 2014/11/26]



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