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隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


 

リエイティブ創業スクールが始まった。自由大学にとって新しいチャレンジとなるこの学びの場は、赤ちゃんを連れてきてもOK。子どもも大人も一緒に学ぶ。キュレーターの和泉里佳さん自身が赤ちゃんをだっこしながら、講義をつくっている。こんな新しいチャレンジができるのも、彼女が今年2月に出産したから。「こどもがいるからこそ自分のスタイルや価値観に合わせて仕事をつくっていけるといいな」というリアルな思いが自由大学の新たなチャレンジに繋がっています。

仲間が出産して変わったのは、こうして自由大学の領域が広がったことだけじゃなく、他のメンバーの働き方も同様です。出産後は、出産前と同じようには働けない。会社員で先輩が時短で働いていたときは、先輩をフォローするという思いがあったけど、そういうマインドとは全く違うことに、自分でも驚く。仲間が出産してできなくなったこともあるけれど、そこを「穴」と捉えるのではなくて、今の状況でベストなやり方に替える。自分の得意な領域をもっと伸ばそうというアプローチ。

会社員時代とマインドが違うのは、何よりも新しい働き方をつくる実験を一緒にやってるという面白さ。育児中は働く時間や場所に制限があるかもしれない。(いや、きっと制約ですらないのかもしれないけど。)でも、「育児」は育児以外のことにも置きかえられるはず。新しいことを学んでみたいとか、旅をしたいとか、起業したいという思いを働きながら実現できたら。子育て中以外の人も、より柔軟な働き方を求めている。子育てをしている人がより自由に働ける社会はきっと、子育てをしていない人にも暮らしやすい社会になると思う。

育児の世界とビジネスの世界、日本は二つが分断されてしまっているように感じる。創業スクールに参加されていた人がそう話していて、うなずいている人も多かった。確かに働いていると平日に子供と接することはほぼない。新しい働き方が広がると、もっとみんなにとって育児が身近になり、二つの世界の境界もなくなるはず。大人も子供も一緒に学び合う、そんな暮らしが少しずつ進むといいな。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.113 2014/9/17]



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