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FREE from FREEDOM

隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


誰といつどこでどうやってコミュニケーションをとるか。いまはいろんな方法がありますね。昔はコミュニケーションをとるといっても、face to face 以外の手段といえば、手紙ぐらい?狼煙っていう手もありますが、それを使うには特殊スキルが必要だったりします。コミュニケーションをとる相手も近しい関係の人とのやりとりが多く、今のようにFacebookに書き込んだら友達の友達にまで見られてた、ということはないわけで。

でも、会話やメールなど普段のコミュニケーションに注意を払うことってあまりないように思います。新入社員の基本は報・連・相なんて言われて、毎日仕事で日報を書く人も結構いると思うのですが、同じ日報でもコミュニティが違えば、まったくルールが違っていたりする。毎日交わすあいさつや、ちょっとした会話。日常のコミュニケーションが、そのコミュニティをつくっていることになかなか気づかない。無味乾燥な日報じゃなくて、業務の余白にある出来事を入れてみるだけで、受け取った人が少し暖かい気持ちになったり、気づきがあったり。そこで初めて、言葉はいのちをもつ。

「ありがとう」を伝えるには、手書きの方がいいのかもしれない。Thank youなのか、ありがとうなのか。どんな紙に書こうか。書く
道具は?昔の作家が筆で書いたお礼状がなんともかっこよく、一人一人の文字に個性があり、人柄が伝わるのが手書きのよさ。さらりと筆で手紙が書ける人にはなんとなく憧れる。

今は言葉だけじゃなくて、写真や動画も立派なコミュニケーションツール。情報や気持ちをどうやって発信するか。デジタルもアナログも、文字もビジュアルも、いろんな要素のよさを知って、いろいろ実験してみるといい。普段のコミュニケーションの当たり前を変えてみると、コミュニティのあり方も変わってくるのかもしれない。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.132 2015/4/15]



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