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FREE from FREEDOM

隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


先日、「出版社をつくろう」という講義をリリースしました。出版社大手の社長さんもマイクロパブリケーションを手掛ける人も
ゲストに呼んで、みんなで一緒に出版の未来を考える。その先には、自由大学で出版社を実験的に始めてしまおうという野望がある。

学びは仕事に繋がるという考えは自由大学に以前からあり、例えばキュレーション学を卒業した人が「学びのキュレーター」として活躍したり、日本ワイン学やお店をはじめるラボ、日本酒学といった講義を卒業した人たちがお店を出したり、出版系の講義を受けた人が本を出したり、他にもいろんな形で自由大学で学んだことを活かして、仕事をつくっている卒業生がいる。

卒業生がつくってきた仕事と学びの架け橋。自由大学も学びの場をつくったその後も、卒業生と共に学び続け、仕事をつくる、そんな新しいことを始めてみたい。たとえばその一つとして出版にチャレンジしてみる。出版不況と言われ続けている出版業界。なんとかしたいという思いの人も多い。自由大学なら、会社や役職のしがらみを越えて、フラットに出版の新しい取り組みを話し合うことができる。

出版に限らず、これまでの成功パターンが通用せず、模索している業界も会社も多い。これさえやればいいということはなくて、1つの商品やサービスを売るにも、ストーリーをつくってそれを隙なくデザインして、人任せにせずに自分たちでやる、そんなことが求められているように思う。それにはストーリーを共有できる仲間が必要だ。

革命はいつだって、未来をもっとよくしたいという同志が集まって起きてきた。かつてカフェがその場所だったように、今度は学びの場がそうなるかもしれない。会社を起こすなら、事業を始めるなら、どんなやり方があるだろう。学びの場から仕掛けてみること。自由大学の新しい挑戦です。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.35 2015/5/27]

 



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