講義情報

発展途上人学(ハイブリット)

発展途上人学(ハイブリット)

進化し続けるクリエイターのための新・知的生産法と企画術

自由に働く学部-circle自由に働く学部
発展途上人学(ハイブリット)

講義について

本音で生きる人のための「新・知的生産法」と、繊細さを活かした「企画術」

発展途上人学(はってんとじょうじんがく)とは…

社会の価値基準がモノから情報へ替わった現代における
サステナブルな「新・知的生産方法」を学び
それぞれが打ち込むべきマイプロジェクトを企画する講義です。

 

小さく誠実な声が埋もれてしまう
情報社会における新しい「知的生産法」とは

ネットの恩恵で、誰もが好きなことで生きていける時代になりました。
チャンスは平等に開かれていて、誰もが何かを売り始めています。

創造は、この世で一番の快楽をもたらしてくれるので、これは素晴らしい環境なのですが、ひとつ問題点があります。

「結局、SNS映えする人しか、世に出れなくなっていないか」
ということです。

玉石混交の情報があふれ、小さな声のメッセージは埋もれてしまう。多くの発信者が「いかに目立つか」バズることばかりに苦心し、「ね、見て、見て」とアテンションの奪い合いで消耗しています。

本質的に良いものを作ろうとするのではなく、奇をてらい、いかに目立つかに走る。本当がどうであれ、それが嘘であれ、本気に見える「態(てい)」に価値があり、上っ面だけ「映え(ばえ)」れば勝ちになってしまっています。

声が大きな者、一握りの「コミュニケーション強者」だけが勝つ、こんな社会でいいのでしょうか。

例えばコミュニケーション強者とは…

①自分で自分を宣伝したり売り込める「心臓に毛が生えたメンタル」
②制作だけでなく営業PRや調整までトータルでこなせる「器用なゼネラリスト」
③「映え(ばえ)」や「態(てい)」が得意な「嘘をつける人」

ここで問題なのは、このまま「映えれば勝ち」が続けば、「本当の文化が育たないのでは? 」ということです。


創作にはフラジャイル( fragile )こそ必要
好きなことをサステナブルに続けられる仕組みを開発したい

ある表現者は、ネットを全く見ないようにしていると言います。自分へのリアクションを目にしたら、表に出る人は出れなくなり、作品を作る人は作れなくなってしまう。現代は、反応が本人に届きすぎるのです。

確かに暴力的な反応はスルーしたり、投げ返せばいい。でもそれができる人はメンタルが強い人です。表に出る人や作る人の中には、そのメンタルの弱さ繊細さこそがその人の輝きになって、珠玉の作品を産み出したりもする。その個性がいとも簡単に潰されてしまうことは、少々大げさかもしれませんが、人類全体の損失と言えるのではないでしょうか。

「売れる、ヒットする、話題になる、勝利する」

それを目指せる人は、それも生き方です。でも、そうじゃないけど素晴らしい人生や作品というものが確実にある。素晴らしい作品を産み出す<弱さや儚さ=フラジャイル>をどう維持するか? が、これからのSNS2.0だといえます。

コミュニケーション強者以外の9割、つまり「繊細で、不器用で、嘘がつけない」作り手であったとしても、どんな人でも好きなことをサステナブルに続けていける方法を開発したい。

このような思いから生まれたのが当講義、「発展途上人学」です。

発展途上人とは、表面ではなく「本質」を追求する人のこと。小さな成功にあぐらをかくことなく、常に好奇心をもち、すべてのものから学び、己を進化させ続ける人のことです。よくないものをよく見せようと盛ったところで、そんなのは受け手にすぐにわかり、飽きられ一過性に終わります。



広告から「告広」へ。
メディアの在り方も変わっていく

「広告」というものが、今までどうしてあったか。大量にモノを作るから、大量に売らなければいけない。そのために大量に宣伝しなければいけなかったからです。大量に宣伝するということは、極端に言うと「必要ない人にまで、欲しいと思わせなければならない」ということ。ここに無理が生じるわけです。

だったら、まず欲しい人に告げる。告げてそれが本当に良いものであれば、勝手に広げてくれる。それは良いものだから。これが告げて広がる「告広」です。

教授の角田さんは、長く身を置いたTBSの番組プロデューサー職から2016年に独立しました。広告モデルが限界にきたというのが、辞めた理由の1つでもあるそうです。逆に「告広」であれば、広告で広く告げる必要がない。もうテレビだけで活動する必要はないんじゃないかというわけです。

いらない人にまで売ろうとするからたくさん宣伝しなければいけないし、価格を下げたり無理が出るわけで、欲しい人にだけ届くように丁寧に作って、中身も充実させたほうが本質的。「不特定多数」ではなく「特定適切数」に認知されれば続けられる仕組みにすればいいのです。

 


自分に嘘をつかず、他人に迎合せず
心から信じられるものを誠実につくる

「告広」で大事なのは、正直さ、ピュアさです。あなたが心からカッコイイと思えるものを作り、その思いをそのまま誠実に伝えること。他人に迎合するのでなく、まず自分の好奇心を満足させるためにつくる。マスではなく、わかってくれる人だけに認知してもらえればいい。繊細さ弱さを守り、ピュアに自分が信じられるものだけを誠実に扱い、無理なく広め、好きなことを続けていきましょう。

誰にもわかってもらえないかもしれない個人的な感情や想いは、あなたの大切なオリジナリティです。これからの時代は、頭で売れようと計算するより、本音で心で感じることが価値を生んでいきます。

「売れる、ヒットする、話題になる、勝利する」そういう、既存の枠組み「フレーム」から脱し、自由に再定義し新しい価値観をつくりましょう。発展(成功)の定義も再定義し、自分で決めればいいのです。

ぼくらは、発展途上人。

真に価値あるものをつくるために、近道はありません。好奇心をもち、学び続け、自ら研鑽し続けるしかない。セルフエデュケーション、自己教育が必要なのです。クリエイターとして生きていくための学び方(インプット、勉強、自己教育)とアウトプット法を、新しい時代に合わせて、共にアップデートしようではありませんか。


(第4期募集開始日 2022年7月6日)

【過去受講生の属性】何をするにも好奇心と企画力は必要です

IT/NGO職員/イベント関連/グラフィックデザイナー/ゲーム会社のエフェクトアーティスト/ゲストハウス運営/コピーライター/コンテンツ企画/シンガポール政府公認観光局ガイド/データサイエンティス/デザインディレクション アート/デザインとweb制作/フリーランサー/フリーランスPR/マインドームインストラクター/メーカ開発職/医療事務/営業事務/映像制作/介護·医療に特化した、人財派遣や育成/会社員/舞台役者/会社経営(組織開発・人材開発ファシリテーター)/海外引越業務/学生/企画、広報、地域創生/企業・起業家向けの新規場開発支援/企業のウェブサイト担当/求職中/教育コンテンツ開発/教育サービスのプログラム設計/経営管理関連/公務員/広告企画制作/講師/子供の学習支援の仕事/施設管理/主婦/小説ライター/心理学者/県立図書館の企画/人材育成・組織開発を手掛ける会社で開発担当/図書館カフェのディレクション/水引デザイナー/整体院経営/設計/組織開発コンサルタント/大学職員/地域おこし協力隊/地方公務員/地方創生コンサル/大学講師/日本語教師/日本茶の販売/筆文字作家(兼業)/不動産関係/編集者/保険会社 営業事務/翻訳等&アクセサリー制作/役者/保育士

こんな方におすすめします

・マイプロジェクトを実行したい方
・知的生産術に興味がある方
・自分を成長させるために学びたい方
・作品や商品を作っている方
・コンテンツを持っている方
・企画を考えている方

教授からのメッセージ

【TV】TVKの朝の番組、『イイコト!』にゲスト出演。講義風景取材あり。

【対談】教授角田陽一郎氏×学長深井次郎氏

受講生の声

・各講義での角田さんのお話はどれをとっても面白く、刺激的な内容でした。ご自身の経験や取り組みを抽象化概念で整理されながらも、相手を惹きこむエピソードの数々は本当に勉強になることばかりでした。

・チャレンジしようとする気持ちが高まりました。角田教授は私が通常関わっている人等とは違い異質さをもった存在でした。角田教授のお話に触れることにより、自分を表現することのOKが出せるような感覚を持ちました。過去挑戦したことも多くありましたが、今は安定の状態であり、変化の少ない毎日でした。相手に受け取られるように自分を削り抑えてきた部分があったように感じます。自分のユニークさを全面に出すことの一歩を踏み出そうという勇気をいただきました。

・人前で発表するなんて無理だ。 でもこのままだとどこへ行っても、発表からも提案からも逃げるしかないなと感じてましたが、おそらく自由大学のどの講義でも、あの雰囲気があるのでしょうね。人の成長や変化を肯定的にも研究目線でも見るけど、どう見られるか?の心配だけはせずに済む雰囲気。 結果どうあれ恥ずかしさとは戦うんだけど、戦うものが恥ずかしさだけというのは、簡単じゃないけど希望を貰えたと感じます。

・受講前は、自由大学への敷居の高さを感じていました。参加する人や教授の方が、私とあわなかったらどうしよう、場違いだったらどうしよう、とちょっと不安もあったのですが、実際参加してみたらそんな心配は一気に吹き飛びました。角田教授はとてもフレンドリーで親しみやすく、講義も毎回おもしろくて、脳みそフル回転で、胸が高鳴りました。
受講前は、なんとなくぼんやりと、何か私にしかできないことでお金がもらえるようになりたい、と漠然としか考えていなかったのですが、受講後は、具体的な企画が生まれていました。それは、まさに私にしかできないようなこと、そして私が心からやってみたいことだったので、自分でも驚きました。少しの勇気を出して参加して、本当によかったです。

・角田教授からの「その人の真摯な気持ちを伝えることが一番カッコイイ」という言葉、1ヶ月間で他の受講生の企画の内容の深まり方の経過を見られて刺激や手法の学びになりました。
終活も視野に入れている現状に、上記の角田教授からの言葉がささって今後の行動にかなり変化・影響がでてくる予感にワクワクしちゃってます。

・短距離走を完走した感じですね。
毎週アウトプットを意識するのはキツかったですが、完璧でなくても与えられた期間で準備することが成長だったし、その毎回の小さな成長が発展への起爆源になったと感じています。
講義後のシェアタイムや誠実なご対応、実感できる安心安全な場づくりに感謝します。
実は、最初の企画アウトプットは失敗でしたがいい経験でした。誠実・安心・安全が揃っていたからこそ、守りに入らず敢えて攻めのアウトプットを選択して得たことは大きいです。ありがとうございます。
・角田教授のお話が毎回面白く、その話を活かして企画を考えたら、当初まったく思いもしなかった企画を生み出すことができました!アイデアと私を掛け算したら、私にしかできないことが生まれる。すごい体験をさせて頂きました!


講義計画

第1回

価値と本質

角田教授が今考える新しい”価値”をまずみなさんにお伝えします。今まで社会やビジネスでまかり通っていた決まりや慣習は、いま急速な転換を求められています。それをよしとするも、違うと思うも自由。ただその価値観に触れてみることが肝要です。そんなみなさんとのディスカッションを通じて、これからの時代の“本質”を見つめていくことから講義は始まります。

第2回

企画

自分が考えていること、自分が好きなこと、自分がやりたいことを、どう具体的に実現するか? そのためには、それを”企画”にする必要があります。自分の思いをどういう企画の落とし込むか?というのには、やはりテクニックや勘所があるのです。そんな具体的な作業プロセスを講義します。

第3回

伝える

自分の思いはある。やりたいことが企画にもなった。でも次の段階で必要なことは、それを相手に“伝える”ことです。相手とは自分と一緒にやるチームの仲間だったり、それをサービスやコンテンツとして受ける側の人=顧客です。自分の想いや企画がどんなに素晴らしくても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。誠実でかつ効果的な”伝え方”を講義します。

第4回

継続

実際にやりたいことを始めるだけなら、実はみなさんが思うほど難しくはありません。難しいのは、そのあと。つまり自分の想いやアイデアや企画を”継続”することなのです。続けなければ、それはその時の一時の”楽しいこと”で終わってしまいます。もっとサスティナブルに、自分の今後の人生の豊かさにつながるための方法を考える講義です。

第5回

発表

この講義期間を通じて、角田教授とみなさんとの交流を通じて、それぞれの想いが徐々にカタチになっていくことでしょう。最終回では企画をそれぞれ実際に“発表”してみましょう。そうすることで、そのみなさんの想いが、新たな動きを生み、新たな仲間を作り、より具体的な活動へとつながっていくと約束します。それらは”発展途上人”である、僕たちのあらたな”生き方の提言”になるでしょう。きっとこれからのみんなの生き方が変わります。

角田 陽一郎

教授

角田 陽一郎

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ORDINARY

キュレーター

ORDINARY

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深井次郎

キュレーター

深井次郎

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スケジュール

講義名
発展途上人学(ハイブリット)
日程

第1回:9月16日(金)19:30‐21:30

第2回:9月30日(金)19:30‐21:30

第3回:10月14日(金)19:30‐21:30

第4回:10月28日(金)→(変更)11月11日(金)19:30‐21:30

第5回:11月25日(金)19:30‐21:30(変更)

定員
12名  ※定員になり次第締切
申込締切日
9月15日(木)
授業料
28,000円(税込30,800円)
キャンパス

永田町キャンパス
MIDORI.so  NAGATACHO

【住所】
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3
Nagatacho GRID 5F

【アクセス】
半蔵門線・南北線・有楽町線 「永田町駅」
4番、9番b出口より徒歩2分

なお、オンラインZOOM受講希望の方には、9月15日(木)にメールにてZOOMURLをご連絡します。

 

講義時間について
講義の進行状況によって講義時間が延長する場合があります。また講義後にみんなで懇親する機会もありますので、時間に余裕を持ってご参加ください。
課題
課題の提出やフィードバック等で「facebookの非公開グループ機能」を使用します。 facebookアカウントをお持ちでない方は、講義初日までに登録しておいてもらえるとスムーズです。
補講について
やむをえず欠席の場合は、録画共有します。または、ZOOM受講可能。
持ち物
筆記用具
コロナのリスクについて
政府より中止の要請が発令された場合には、要請期間明けに延期またはオンラインに移行します。

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