講義レポート

心の声から、求めていた旅スタイルを発見する

「じぶんスタイル世界旅行」講義レポート

こんにちは。「じぶんスタイル世界旅行」キュレーターの土肥麻梨子です。第3期受講生の北原久美子さんから講義レポートが届きました。旅は慣れてきているものの、より深く旅を楽しむためのヒントを求めて受講した北原さん。講義を通して、自分の心の声と向き合い自らが本当に求めていた旅の目的を見つけることができました。それこそが「じぶんスタイル世界旅行」。思ってもみなかった旅の切り口を発見する、そんな体験をレポートしてもらいました。


 

旅をキーワードに自分が本当に求めているものと向き合う

一人旅が大好きな私は、これまで国内・外問わず興味のある国を旅してきました。遺跡や食べ物はもちろんのこと、現地の人々とのふれあいやさまざまなハプニングを通じ、その国に根付く文化や気質を肌で感じることが好きでした。旅から得られるものは多く、旅そのものを自分のライフスタイルに組み込めないかなぁという気持ちが強くなっていた時期、自由大学の「じぶんスタイル世界旅行」の講座を知り、すぐに申込みをしたのを覚えています。

教授の森川寛信さんは、穏やかな人柄のなかに途方もない好奇心と行動力をもった方で、旅に関する質問への引き出しの多さには毎回、驚きを超えるものがありました。そんな講義のなかで、「旅でしたいことリストを50挙げる」というワークがあります。最初は思いを巡らしながら意気揚々とリストを書きだせるのですが、途中からほとんどの人のペンが止まります。ただそこから絞り出でたものこそが、今思うと自分の本当の心の声のように思うのです。なぜならそこから絞りだすには、頭で考えるのではなく、心が動きださないとでてこないものだからです。私の場合は、旅で発生する体験そのものではなく、「その国の気質や価値観を知り、日本とは異なるその違いをメッセージとして発信したい」という「受信し発信する」という本来の心の声にたどり着きました。

このように、5回の講義のなかで自分自身を掘り下げていくことで、本来の願望が浮き彫りになる瞬間を何度も体験できたことは、旅にとどまらず今後の生き方にとって、大変有意義な時間であったと感じています。

じぶんスタイル世界旅行

 

世界各国に存在する価値観を探ってみたい

また一緒に講義を受ける受講生の一人ひとりが、お互いにとって心強いアドバイザーになります。私の場合、自分の旅スタイルの軸が決まった後、その国の気質や価値観を知るにはどうすればよいか、そのようなものはその国に長期的に住んでこそ見えてくるものであり、普通の会社員である私にとっては、すぐに行動に移すことは考え難いものでした。

けれど、さまざまな受講生から自由な意見をもらううちに「取材」というキーワードがみえてきました。長期滞在はできなくても現地の人へ取材をしながら旅をする。「旅×取材」。私の旅スタイルが決まった瞬間でした。

私たちは今幸せなことに、時間とお金さえ捻出できればあらゆる旅をすることが可能な時代に生きています。ラグジュアリーな旅をすることもバックパック一つの土着的な旅をすることも選択することができます。けれど重要なのは、自分の旅をすること。その国から受取るだけでなく、能動的に自分らしくその国と関わるような旅がしたい。

私の取材の旅の第一歩は、南米を考えています。強烈な個性のなかにある日本人に類似した彼らについてもっと知りたい。受講前に感じていたこと「旅をライフスタイルに組み込みたい」。国境を超えるこの好奇心こそが私の生き方そのものであると今では確信しています。

(text:「じぶんスタイル世界旅行」第3期 北原久美子さん/photo:土肥麻梨子)



関連する講義


関連するレポート