講義レポート

海を守ることは、私たちの暮らしを守ること

「旅学」講義レポート

旅学」第3回講義のゲストは、世界的にも著名な水中写真家の中村征夫さん。ご自身の素晴らしい写真の数々を見せていただきながら、世界の海洋と珊瑚礁に関するお話をうかがいました。
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中村さんが撮られた海洋生物の生き生きとした姿に圧倒する受講生たち。特に珊瑚たちが満月の夜に一斉に産卵する姿はあまりに神秘的で一同言葉を失いました。同時に、珊瑚礁が白化し死んでいく様子を写した写真は、周りに生物が全く寄り付かず海の墓場のようでした。

海洋の珊瑚礁が放出する酸素量は一説によると熱帯雨林をはるかに凌ぐそう。「温暖化や環境破壊で白化し姿を消しつつある珊瑚が無くなって一番困るのは我々人間では?」という中村さんのお話には説得力がありました。

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温暖化を防ぐには、
1.使わない電気はすぐに消す。
2.食事は自分が食べきれる分だけ食べる。
という二つのことを守れば、かなりのエネルギーが削減できる、とのこと。「海のありのままの姿を守ることは、我々人間を含めた生物全体の豊かさに直結する」と改めて感じた中村さんのお話でした。



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