講義レポート

都市での非常事態時に僕は何ができるのか

「地球と遊ぶサバイバル」講義レポート

東日本大震災から3年が経ちました。

僕は震災当日、打合せのため渋谷の駅から西麻布方面に歩いている途中でした。最初は電線や電信柱がグラグラと揺れていることに気づき、しばらくしてからそれが大きな地震だとわかりました。周りを歩いている人は数人でしたが、みなが立ち止まり状況を見守っていたのを覚えています。周囲では特に被害は無いように見えたので余震に怯えながらも歩きだしました。打合せの場に辿り着いてから東北地方の状況を知るにつれ、自分が当事者であったら、何ができていたのだう、何ができるのだろうかと考えていました。

あれから、メディアでも自然災害には特に敏感になり多くの時間を裂いて報道しています。現代的な生活では自分の生命の危機管理をするのは、人間ドッグだけだと思い込んでしまっていたのかもしれません。東日本大震災によって現代社会であっても非常事態には余りにも無力で、人間自身もやはり無力だと改めて気づかされてしまったような気がします。

海岸線の町で育った僕は幼いころから海や山を駆け回っていたので、都会しか知らない方よりも自然に対しての造詣は深かったはずですが、自由大学で「地球と遊ぶサバイバル」のキュレーションをし、以前よりも知識として命の危機管理ができるようになってきた気がします。どうすれば人間は死んでしまうのか、身の回りのもので非常事態を打開するには何を最優先に考えるべきか。そんなことが体系的に考えられるようになってきのかも知れません。

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授業では、サバイバルの基本を応用して都市での危機管理術も学びます。自然の中だけでなく都市でも役立つサバイバルの法則。これを応用することができれば自分の命の危機管理ができるだけでなく、非常事態には周りの人も助けられることになるかもしれません。

(text:「地球と遊ぶサバイバル」キュレーター/高澤祐平)



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