講義レポート

こんにちは。「旅学」教授兼キュレーターのSUGEEです。
第三期をむかえた旅学も、10/14ではや三回目。今回は、太鼓の音に誘われるままに世界各地を放浪し、パリでアフリカンポップスバンド’パパウェンバ&ビバ・ラ・ムジカ’のパーカッション奏者として活躍した奥村恵子さんをゲストに招き、’パリを彩るアフリカンミュージック’というテーマで、音楽の原風景を感じさせるアフリカと、都市と伝統そしてポップスとルーツミュージックの相関関係を学びました。
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何よりも面白いのが奥村さんの経歴。訪れたコロンビアでは財布と荷物を全て盗まれ、観光客などもほとんど来ない小島で現地の子供たちとサバイバル生活をしていたそう。
しかしそこでの何事にも執着ないゼロからの生活は、その後の人生の大きな指針になったとか。
その後パリに渡ってパパウェンバのバンドのメンバーになった後も、世界各地を放浪した中で身に付けたたくましさ、そして生きることへのありのままの喜びが、全てのベースになったそうです。
アフリカで身に付けたひょうたんが材料の’シェケレ’という楽器を取り出し、全ての音楽、ポップスでさえもルーツはお祭りや祈りから始まる伝統音楽なので、どこへ旅をしてもどこで音楽が聞こえてきてもすぐに体が反応する、と語った奥村さんの経験は、どんな場所でも懐かしさを感じ毎日を旅するように優しく自由に生きる、という今回の旅学第三期のテーマと根底でリンクするものでした。
最後は僕SUGEEと奥村さんによるアフリカンミュージックの生演奏に、受講生全員がハンドクラップ(手拍子)で加わり、温かい一体感に会場が包まれました。


[講義データ]
旅学 教授:SUGEE

金曜日 9/30, 10/7, 10/14, 10/21, 10/28(全5回)



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