講義レポート

都市生活の中にある癒しと喜び

「旅学」講義レポート

旅学」サポーターの吉澤です。旅で得た感動を日常の自由へとつなげる旅学。
第5回は、教授のSUGEEさんが訪れた世界各地の話を織り交ぜながら、地球とのつながりを大切にし自然環境と調和した生活を基本とするシャーマニズムについてひもとき、都市において仲間や環境と優しく大らかに’共生’するその秘訣を学び、語り合いました。


都市のなかで生活をすることは、旅をしているようなもの。街から街へ移動し、さまざまな出逢いと別れを繰り返し、生きています。そこで大切なのは、つながりを感じること。日常の何気ない生活が、実はいろいろなことにつながっていて、それを感じることで、心が豊かになる。心が豊かになると、余裕が生まれ、人にやさしくなれる。人にやさしくできると、相手もやさしくなる。協力し合うことができる。1人でできることは限られているけど、つながって協力し合う瞬間に何倍もの力が生まれすごいことが起きるのです。
植物、音楽、環境との調和、そして共同体における人々の和を何よりも大切にするシャーマンの教えは、地球で生きる者はもちろん、都市に生きる者にこそ重要な視点です。人とつながり、人にやさしく、人をよろこばせるのがシャーマニズム。時間に追われ、コミュニティが希薄と思われがちな都市生活にも、癒しと喜びはたくさん転がっているのですね。旅をするように、心豊かに、感じていきましょう。
旅学5回の講義を通して、受講生に新たな気づきが生まれ、心豊かになっていく様子がわかります。
旅と同じように自分から周囲に積極的に話をしてチャンスをつかんだ人。旅で身の回りには無いものを感じていたのが、旅で身の回りとのつながりを探すようになった人。シンプルに生きるほうが豊かであると旅で感じ、不要なものは削ぎ落として精神性を高めている人。旅に出たいと感じていたが、実は日常生活も旅であることに気づいた人。非日常を求めて旅をしていたが、旅先でできた友達と連絡をとれば日常でも旅な気分になれると感じた人。講義を通して、最近都市で生きるなかで足りていなった感動、震える感覚を体感した人。つながって一体となってすごいパワーが生まれる現象を、ライブのような身近なことから日々感じている人。
いろんな感覚がシェアされて、つながっていく。受講生の充足感ある表情が最後まで印象的でした。


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