講義レポート

こんにちは、「スタイル発見学」キュレーターの小酒です。
「普段から感じていた、『なんか自分がずれてる感じ』『縮こまっている感じ』が、自分に似合う服を身につけることで解放されて、自分が自由になった気がしています。」
先日、こんな感想を卒業生からいただきました。
▲みんなでアクセサリーをつけて、他の人と比較しながら何が似合うのかを探ります。

この講義では最初に第一印象をお互いにシェアすることから始めています。みんながこの方に感じた第一印象は「ふんわりした優しい雰囲気」。とてもいい印象ですが、本人はもっとしっかりした人に見られたい、ということでした。周りが感じている印象と本人の思いのずれが、「縮こまっている感じ」という違和感につながっていたのかもしれません。
「どんな服を買ったらいいのか、自分がどんな服を着たいのかいつも迷いがあり、いつも周りに流され気味でした。朝、適当に選ぶしかなくて憂鬱だった服選びが今は”今日はどう見せたいか?””あ、多分これが足りないから今度買いに行こう!”と、まるで作戦を考えるようで、とにかく楽しくてしかたありません。」
「オフィスカジュアル」という言葉を誰が使い始めたのかわかりませんが、ファッションを楽しむ自由を奪ってしまう言葉な気がします。オフィスだろうと、デートだろうと、友達との遊びだろうとTPOはあります。大事なのは自分の軸を持つこと。TPOを守りながら、自分を強く見せたり、美しく見せたり、あるいは、相手に思いを伝える服を選んだり、スパイスを加えていくことで自分のスタイルができあがります。朝起きて、その日の予定に思いをめぐらせて服を選ぶのはまさに作戦のようだと思います。
「おしゃれに見せるにはお金をかけないといけないのかな、と思い込んでいましたが、例えばファストファッションのお店でも自分に似合うものを選べるということを知り、早速買い物に出かけました。」

この講義では、アクセサリーの使いこなしにも力を入れています。それは比較的お金をかけずに、自分を引き立ててくれるツールとして取り入れやすいから。ファストファッションのものでも、ちゃんと似合うものを選べば高く見えてしまうから不思議。似合っていれば、大切に長く使っていくこともできます。ファストファッションのベルトを使いこなして、長年の体型のコンプレックスから解放されたという人も。
変わることを恐れずに、勇気をもって素直に実践していくことで、週を追うごとにみんながきれいになっていく。その姿に教室にいるひとみんなが励まされていく講義です。

関連情報:
・グループワークでファッションスタイルを診断
・アクセサリーで、見た目をマネジメントする



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