講義レポート

こんにちは、フォトライフ入門キュレーターの一級建築士、菅です。プロのカメラマンからおっといわせる写真術を学ぶフォトライフ入門。募集が殺到し急遽2期を同時開講した講義の第1回、今回は日常生活において身近なテーマ「たべものを撮る」についてのレポートです。
photo12040201.jpg


第1回目の授業、まずはみなさんの自己紹介からスタート。それとあわせて教授が参加者の顔写真を一枚一枚撮影していきます。ここでも、周囲がごちゃごちゃしている状況の中でオットいわせる写真のポイントがあるのですが、詳しくは、、「ひとを撮る」の次回レポートに書きますね。
続いて教授より本日のテーマたべものを撮る際のポイントの講義です。
写真を撮るにあたって重要なこと、それは
「主役とテーマを決める」
ことです。ただなんとなく撮るから、主役テーマを決めて撮影するへと思考をチェンジすることで写真表現はぐっと変わってきます。
講義の中では料理本、雑誌の紹介記事、ウェブサイトの朝食写真など主役とテーマの違いによる表現の違いを比較しながら種明かし的にそのシーンが撮られている技術的なバックグラウンドを解説しました。
その後プロの撮影現場でどのように光源をコントロールしているのか、光源とディフューザーを用いて紹介し、その被写体をより魅力的に撮すために光のまわり方や構図の工夫について、そして実際に普段の日常に置き換えた時に使える小技など、プロの現場と日常の生活のシーンを行き来しながら講義は進みます。
photo12040202.jpg大平教授、動くから顔がぼけぼけです!
たべもの撮影のポイントは「低い角度からの半逆光にてエッジ感をだす」、「反射を効果的に取り入れる」、レンズの向こう側でこの状況を作り出せていることが重要です。
実のところカメラの違いではなくレンズの向こう側にある状況で「いい感じ」がある程度決まってしまう。カメラの違いはその先にあることという、この気付きがフォトライフ入門の講義で伝えたいメッセージのひとつです。
その後、iPhone、コンデジ、一眼とそれぞれに持参したカメラを用いてカフェのランチセットとスイーツセットを被写体に撮影実習。室内と屋外と光源の違いを感じながらそれぞれの視点で撮影しました。
photo12040203.jpg
その後は懇親会にてフォトライフ談義へ。一眼レフカメラを購入したばっかりの受講生からは購入した決め手はシャッター音というユニーク?な視点が提示されみんなでシャッター音の違いを聞き比べるというひとまくも。
次回は「ひとを撮る」ことをテーマにレポートします。


『フォトライフ入門』 教授:大平啓吾 キュレーター:菅真樹、水澤充
4/21, 4/28, 5/12, 5/19, 5/26(全5回) 土曜日 10:30 – 12:00
第3期開講決定



関連するレポート