講義レポート

ベストセラーをつくる編集者のプロ視点

「ベストセラー企画会議」講義レポート

こんにちは、学長の和泉里佳です。原宿IKi-BAキャンパスで開催した新講義『ベストセラー企画会議』。ベストセラーとなるような本の出版を目指す人が集まりそれぞれの企画を考えていくこの講義もいよいよ最終回。受講生の書籍企画発表&講評会の様子をレポートします。

これまで自分の書きたいことや強みを際立たせ、時代の求めることとの関連性を考え、企画を磨いてきたメンバー。いよいよ書籍企画書という形に仕上げ、プロの目での講評が始まります。


各自この5週間で練りに練ったアイデアを、ひとつの企画書という形に落とし込むために、様々な可能性を掘り起こし、多角的に肉付けし、不要なものは削ぎ落し、ここまで形作ってきました。

1000以上の温泉に入った温泉アナリストが紹介する美肌温泉革命本や、歌舞伎の物語を題材に恋に仕事に女の生き方を描いていく本、医療と福祉の専門的な視点から災害ボランティアについて語る本、片付けられないセラピストのゆるマンガエッセイ本、人生を大きく変える言葉力とメディア本、肉食でも草食でもある雑食主義女子の生態分析本など、面白い企画が次々と発表され、熱気溢れる教室。なんともう既に、この企画のためにブログを立ち上げて毎日のように記事をアップしているという行動力抜群の人も!

これら全ての企画に教授の中吉さんが的確な講評とアドバイスをしていきます。ここはベストセラーを連発させているプロの編集者の厳しい眼差しがキラリ。切り口をちょっと変えるだけで対象が大きく広がること、タイトルの考え方、一般書と専門書の目的の違い、そしてこれからの具体的なアクションまで、内容は多岐に渡りました。

最後に全員でもう一度考えたのは、自分が本を出したい理由と本のイメージから「どこから本を出したいのか?」ということ。出版社は5000〜6000社もあり、毎日いろいろな本が出版されている現状。そして同じくらい大切なのは「誰が編集するのか?」ということ。編集者によって出来る本が全く違うものになるので、相性の良い編集者に出会うことが未来を大きく左右するかもしれません。そのためにも自分のコンテンツを整えておく必要がありますね。

最終回企画の発表をして終わりではなく、これから自分でもブラッシュアップしながら良い企画を考えていくための指針が見えたこと、そして何よりも共に頑張っていく仲間が得られたことは大きな収穫だったようです。早速最終回から1週間経った今も、新たな企画書がグループメールで回りお互いにコメントし合っているという状況が巻き起こっています。



関連するレポート