こんにちは、学長の和泉里佳です。原宿IKi-BAキャンパスで開催中の新講義『ベストセラー企画会議』。ベストセラーとなるような本の出版を目指す人が集まりそれぞれの企画を考えていくこの講義、第3回の様子をレポートします。
第3回のテーマは『時代と客観性』。前回の講義と1週間考え抜いた宿題で、自分の専門性やウリについて深めました。その上で、それが今どう社会の役に立っていくのか?を考える時間になりました。(前回の講義レポートはこちら)
実はこの1週間の宿題で、スゴイ特技を隠し持っている人が多数いることが判明した1期生。TOIC満点の英語力や、赤ペン先生上級指導員の国語力、数々の受賞歴のある才能が今後どのように花開いていくのでしょうか。
「自分自身の身体と五感、時間を使って体得したものからしか、書けるものは生まれない」という中吉さん。そしてこの「良質なコンテンツ」と「時代のニーズ」が交差したとき、ベストセラーが生まれるポイントになってくるのです。
では時代のニーズってなに?
例えば今流行っている塩麹に代表されるおばあちゃんの知恵的温故知新ネタや、311以降の日本人の国民性や良さ再発見視点、お金を使わない健康・食・身体を鍛える方法などいろいろありますが、これらを超えて全体の流れを考えていくヒントを見つけるべく、「今、どんな時代なのか?」を読み解くグループワークをしました。
そこで出てきたキーワードは:
・自分と向き合い人と絆を確かめ合う時代
・現代を不安定と取るか自由と取るかはあなた次第という時代
・不安打破、独立独歩でソーシャルシェアな時代
・先が見えないからこそ、自分で考え、自分の涙を流したい時代
みなさん違う言葉でも何となく同じようなニュアンスが出てきて面白いですね。次はコレが流行る!などと言い当てることは誰にもできませんが、今の時代の空気を肌で感じ取って、その感覚をこうやってシェアしてみると、そこからヒントが見えてくるような気がします。
そして、良質なコンテンツを客観的に補強するプロフィールの重要性。客観的であること、何の専門家であるか?がはっきりわかること、実績などが具体的な数字で表現されていること、などいくつかのポイントがあります。「この人面白いな」と思わせるために、ここは戦略的に賢く作っていくことができる所なので、これから各自じっくり考えていくことになりました。
次回はFREE、SHARE、PUBLICを手がけていらっしゃるNHK出版の松島倫明さんをゲストにお招きし、今という「変化の時代」の読み方を考えます。