講義レポート

自分の仕事やプロジェクトを等身大のできる範囲で小さく始めて、大きく広めていくための最善の方法を実践する「#DIY実験室」の様子を、第4期受講生の森田昌和さんがレポートしてくれました。

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社会人になってから漠然と何かやろう!と思っていても、日々の仕事に追われたり、いろいろ考えすぎてしまって、なかなか行動に移せないクセがついている方も多いのではないでしょうか?実は私もその一人でした。このままではいけないなと思っていた時に#DIY実験室の講座があることを知り、受講を決めました。

講義の前にキュレーターの岩井さんから「持ち物は、カメラ&野望」と知らされたとき、「そんな具体的な野望はないけど大丈夫かな? 2日間で何が変わるのかな?」と、少し不安に思っていましたが、2日間の講義を受講してそんな心配は無用だということに気づきました。

講義がはじまると、教授(#heymeoto)から「高品質低空飛行」「物技交換」「Do it with other」などのキャッチーな単語が次々と出てきて、すっかりお二人の話に引き込まれてしまいました。これらの言葉は、普通ならやりたいことの制約になりやすい、お金や時間や人など「できない理由」を軽々乗り越えていく魔法のことばに感じました。お二人の巧みな夫婦漫才(時々喧嘩?)のようなお話の中で一貫していたのは、「いかにまわりの人を楽しみながら巻き込んでいくか」ということでした。

写真の講義では、写真撮影の技術はもちろん、その先にある「思いが届くための写真」をどうやって撮ればいいかを学んでいきます。この写真の時間は受講生の皆から何度も歓声が上がるほど盛り上がりました。

Webの講義ではtwitter、Facebook、Tumblrの具体的な使い方というよりはここでも「思いを届けるために」どのツールを使えば効果的に伝わるか ということが重要なポイントでした。

ここまで読んでいただけた方にはわかると思いますが、1日目が終わったときに私も含め受講生の皆の心の中に、ある気持ちがわき起こってきました。それは「本当は何をしたいのか?何を伝えたいのか?」ということです。教授(#heymeoto)のお二人に、今まで私が思っていた「できない理由、やらない理由」を軽々と乗り越えるお話を聞いてしまったあとは、”自分がやらない理由”がなくなってしまったのです。

ここからが#DIY実験室の、ある意味苦しい醍醐味「自分と向き合う時間」が はじまっていくのです。

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でも、この苦しい時に貴重なのが共に学ぶ仲間の存在です。いつもは”自分と向き合うこと”は苦しく、つらい時間です。でも同期の皆さんや1~3期の先輩方も同じ気持ちなんだなと思ってから自然と向き合うことができました。

講義前に漠然と思っていた野望を改めて見直してみると、それは私自身がやらなくてもみんな考えていることだったり、扱う問題が大きすぎたりして個性がなく、肝心の”自分が消えている”ことに気が付いたのです。

そんな時、教授のジョニーさんが授業中にお話しされた言葉が頭に浮かんできました。

全員に好かれるのを目指すのではなく、100人いたらその中の1人だけに思いが届けばいい

1人に気持ちが伝わって、うれしいと感じるのはどんな時かな?って考えてみると、「素の自分で好きなことをやった結果、共感してもらえる瞬間」が一番うれしいなと気が付きました。そして、私自身忙しくても時間をみつけてやっていたことってなんだったかなと思い返した時に、マイプロジェクトの「妄想住宅」が出てきたのです。

やりたいことが出てきたあとは、「もっとこうしたい!」「どのツールを使えば効果的に伝わるのか?」などポジティブな欲望がどんどんわいてきました。そんな時も、教授や先輩という強力な仲間が大勢います。卒業後もSNSの中などで、情報交換を活発に行っています。お互いに応援しあえる頼もしい仲間ができたことで、Tumblrを使って「妄想住宅」をアウトプットするきっかけをもらいました。

2日間で変わるのかと不安に思っていたことがずいぶんと遠くに感じるような夢の中のような2日間でした。一歩を踏み出す勇気があれば応援してくれる仲間がたくさんいます。

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卒業生が受講後に始めたプロジェクト一覧です。ワクワクは意外と近くにあるかもしれませんよ。
【#DIY実験室】の活動記録



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