講義レポート

アイデアと実行力さえあれば行動を起こせる時代

「#DIY実験室」講義レポート

自分の仕事やプロジェクトを等身大のできる範囲で小さく始めて、大きく広めていくための最善の方法を実践する「#DIY実験室」の様子を、第3期受講生の長谷川絵美子さんがレポートしてくれました。

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「ものや技術、そして環境が十分に備わっていないことが不遇の原因だと思っていませんか?」

教授である #heymeoto のおふたりはは、ご自身の活動を語ることで、その問いに答えを示してくれました。高価なカメラ、ウェブサイトを構築する技術、賛同してくれる仲間、それらが不十分でも、アイデアと実行力さえあれば行動を起こせる時代だというのです。

結婚カメラ結婚キャンプ町家をリノベーションして住む。価値観にとらわれず、自分たちが本当にしあわせだと思うことに取り組まれた結果、やがて周囲を巻き込んだプロジェクトとなり、注目されるようになりました。社会現象を多面的に見る、しあわせの価値観は決して一様ではない、しあわせになる方法はたくさんあるはず、など「あたりまえを疑う」という考えの大切さに気づかされました。

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講義の中で実際にカメラ撮影を行い、魅せる写真を撮るコツを学び、有用なウェブサイトとSNSの紹介、そして、人を巻き込んでプロジェクトを広めるムーブメントの起こし方について体験談から学びました。これらは、専門的な知識や技術なしに自分の活動を効果的にアウトプットする手法でもあります。

まずは、自分ができることからはじめて、発信することで賛同してくれる人に出会い、そして輪が生まれます。その輪は次第に大きくなり、やがてプロジェクトに展開していくかも知れません。プロジェクトは、アウトプットの仕方ひとつで、より大きなものに成長するというのです。

講義では「プロジェクト」や「野望」というフレーズが頻繁に登場しました。しかし、私にはこれといって人に言える企画はなく、何か大きなことをしてやろうという野望もありませんでしたので、情熱にあふれている同期のみなさんに囲まれて、いささか場違いな思いをしていました。

“気づき”と”アウトプット”の方法は教わることができても、”自分がどんなプロジェクトを起こしたいか”は、当然ながら教えてもらえるものではありません。しかし、相談することでアドバイスを受け、ヒントが得られます。

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講義が終盤にさしかかったころ、私にとって救いの言葉がありました。

プロジェクトを起こす人になる必要はない、フォロワーとして活躍してもいい。

プロジェクトが勢いを増すには、たくさんのフォロワーが必要です。私は、そのフォロワーの先頭でプロジェクトの成長に貢献できる人になりたいと思うことができたのです。

インターネットを通じて、お互いに知識と情報を共有して学びあうことが盛んに行われています。「pear learning(互いに学びあう)」という言葉が注目されていますが、この講座はまさにその言葉のとおりでした。#heymeoto のお二人と、受講生が同じ目線で意見を交わし、共に考えます。

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卒業生を交えた交流会は、愛情たっぷりのケータリングとお酒をいただきながら、情報交換できる仲間と出会う場でもありました。ここで知り合った仲間とは、受講後もSNSを通して繋がり続けます。時に協力し、時に力になりうる仲間を結びつけ、卒業後もお互いの知恵と人脈を共有し、励ましあえることがこの講座の醍醐味だと思いました。

#DIY実験室を受講するということは、#heymeotoさんの暮らし方冒険に2日間便乗させてもらう、ということなのかも知れません。例えるなら、新しい発見がたくさんありそれぞれ目的地の違う旅の仲間に出会える、わくわくのつまった冒険のようでした。

卒業生が受講後に始めたプロジェクト一覧です。ワクワクは意外と近くにあるかもしれませんよ。
【#DIY実験室】の活動記録



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