講義レポート

良い企画の3つの条件とは

「ベストセラー企画会議」講義レポート

こんにちは、学長の和泉里佳です。先週からスタートした原宿IKi-BAキャンパスでの新講義『ベストセラー企画会議』。ベストセラーとなるような本の出版を目指す人が集まりそれぞれの企画を考えていくこの講義、第2回の様子をレポートします。

第2回のテーマは、「良質なコンテンツのための核となるメッセージを深める」。良い企画の条件や、専門性・ウリの洗い出しワークショップなどを行いました。


前回の講義でアイデアと企画の違いについて学びましたが、では良い企画の3つの条件とは何でしょう?

それは、1.意外性 2.普遍性 3.共感性 という3つ。意外な切り口や、時代・ジャンルを超えた普遍性、思わずうなずいてしまうような共感ポイントがあったり、それぞれについて中吉(なかぎり)教授からその意味や作品例が紹介されるたびに、みんな納得のため息。なるほど。

ベストセラーには、この3つの条件が必要になるというものの、「マーケティングだけではベストセラーは作れない」と強く語る中吉さん。もちろん買ってくれる人や時代のニーズは無視できないし、無意識のうちに考えてはいても、数字や流行のテーマから入って、溢れる情熱が伝わって来ないようなものは、はっきり言ってダメとのこと。

書籍の企画というのは、新しい価値を提供することからスタートします。売れる本にするためには、時代のニーズに応えることも必要ですが、この順番を間違えてはいけません。まず自分の専門は何か?お金を払ってでも読みたいという人がいるテーマは何か?得意分野や強みを掘り下げることが必須です。

そんな話を聞いた上で、「これなら人に教えられる」「自慢できる特技がある」といった自分の専門性や得意分野・ウリを考えるワークショップをしました。

お湯を見ただけでどこの温泉か分かるという温泉マニアや、今週のトップ100が何年にも渡って書き綴られたノートを持っている90年代のJ-POPマニア、忘れ物の女王や、ダメ男と付き合う度に資格を取得しまくっている女子、晩ごはんを15分でつくれるという時短の神さまなど、みなさんとても個性的で次々とアイデアが出てきました。
ここからどんな企画になっていくのか楽しみです。



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