講義レポート

ソーシャルメディアを自由自在に使いこなし、自分の魅力を伝えるチカラをつけること、そして自分らしい具体的な一歩を踏み出すための『セルフメディア学』の受講生普門正浩さんが講義を通して得られたことを中心にレポートしてくださいました。
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自由大学の「セルフメディア学」(第3期)に通い、無事卒業しました。ソーシャルメディアで伝える力をつけ、自分が人、情報、チャンス、モノ、お金を引き寄せるポータルサイトのような存在になることを目指す講義です。セルフメディア学に興味のある方や、共に学んだ仲間、そしてお世話になった教授たちに向けて、この記事を書きます。


◆5人の多彩な教授陣
全5回の講義は、毎回違う教授が登場されます。それぞれ独特な個性をお持ちの方が登場されるので、毎回違う刺激が得られました。以下、私の主観が入った教授陣のご紹介。
安藤美冬さん @andomifuyu(コミュニケーションデザイナー)
メイン教授の美冬さん。全5回、最初から最後まで、アツく学生を導いてくださる方です。ソーシャルメディアでチャンスをぐいぐい引き寄せていらっしゃる、まさに実践者。
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浅野ヨシオさん @asanoyoshio (女性成長支援・浅野塾 塾長)
アツい!実際、額に汗して熱弁を奮ってくださり、予定の講義時間を軽く倍は超過(学生的には非常に有り難いお話)。自分の強みの見つけ方等、己の深いところに迫られます。
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影山桐子さん @kiriko_k(エディター、一般社団法人ランガール代表理事)
Twitterのつぶやきで東京都や協賛者、メディアを次々と巻き込み、マラソン大会を実現させてしまった方です。さすがエディターさん、ストーリーのあるツイートがすごい。
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古屋荘太さん @sotacafe(コンテンツプロデューサー)
少しアカデミックでカチッとした講義をされる方です。「小商い親密圏」、「写真はウェブの服」、「知力・体力・霊力」…次々と気になるワードが登場し、メモの嵐!
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村上萌さん @moemurakami_(プロデューサー、アルファブロガー)
ご自身の「好き」を真摯に追求されている方で、ブログやTwitter等の読者に向けられた徹底的な「気配り」が素晴らしいです。相手のことを考えた発信姿勢は、まさにお手本。
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◆セルフメディア学で得た3つの財産
以上のような目的・多彩な講師陣で構成されたセルフメディア学。受講前はテクニカルなものや手法を学ぶ場なのかな?と思っておりました。実際そのような内容はもちろんありましたが、そればかりではありませんでした。
◆財産1「自分が変わるきっかけ」
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何回か課題が出されますが、学生が最初に取り組むのは、第1回講義後の「プロフィールの見直し」です。具体的にはTwitterのプロフィール文、160文字。これは第2回講義の浅野ヨシオさんによって最初に添削されるのですが、ここで学生たちの頭のスイッチが音を立てて入ることになります。
たった160文字という制限の中で、いかにその他大勢の人と違う、魅力ある人と思ってもらうのか?を徹底的に考えなければなりません。そのためには、自分はどのような価値を提供できるのか?過去に何をしてきたのか?これからどうなりたいのか?…等、自分について深く掘り下げる必要があります。
プロフィールの見直しは、自分に向きあう行為です。「強みがない、というのは逃げです。絞り出してください。」という言葉は今でも忘れられません。浅野ヨシオさんの講義が終わった後、寝るまで、いや寝てる間も(?)頭が常に何かを探し続けました。そして、今も。
その他、
「なれる自分の中で最高の自分になる。(影山桐子さん)」
「ブログは、ある一人のために向けて書くくらいから始めればいい。(古屋荘太さん)」
「コンセプトなんて決めずに、まずブログを持ってみることが大事。(村上萌さん)」
など、自分が無意識に壁をつくってしまっていたようなことを打ち破る、印象的な言葉やヒントをたくさんいただきました。まさに自分が変わるきっかけが、次から次へと降ってきました。
◆財産2「熱意という火種」
熱っぽさという点では、浅野ヨシオさんからクラスター爆弾を投下されたかのような衝撃が印象的でした。一方で、やはり常に自分の心を動かしてくれたのは、美冬さんの熱意です。きっと多くの学生の胸に響いたであろう「何かを変えたくて、今、ここに来ているんじゃないですか?」の一言は、うまく言えませんが心に刺さるものがありました。
「みなさんのことを120%サポートしていきますから!」と、美冬さんの眼力と共に言われたとき、自分の心の中に火が灯るのを感じました。こんなに真剣に、自分たちのことに取り組んでくださっている、これは純粋に感動でした。長らく、こういう感覚を忘れてしまっていたように思います。
唐突ながら、美冬さんの熱意に触れるにつれ、昨年読んだ『小説 上杉鷹山』という本を思い出しました。若くして藩主になった上杉鷹山が、解体寸前の藩を改革して立て直すという歴史小説です。この小説のキーワードとして「火種」がありました。改革に抵抗する大多数の藩士たちの中で、孤独な上杉鷹山が改革の志をもつ数少ない有志である「火種」を探し、育て、増やしていくことで改革を成功させるのです。
時代も世界も離れているし、ちょっとおかしな並べ方かもしれませんが、私は美冬さんが上杉鷹山のような存在に感じました。新しいワークスタイルを開拓する中、注目されるがゆえに、実際に名指しで批判されることもあるそうですが、それでも自分の信念を貫いて、後に続く仲間に自分のエネルギーを投じられている姿は尊敬に値します。
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◆財産3「実践を共にする仲間」
セルフメディア学を共に学んだ20数名の仲間は、かけがえのない財産になりました。計5回、毎回2〜3時間前後のお付き合いでしかなかったにも関わらず、随分長い時間を共にしたように思います。まさにTwitterでつながっていたから、講義と講義の間もずっと一緒に悩み、支えあっていたという感覚があったせいかもしれません。
私は初対面の方とのお付き合いはあまり得意ではありませんが、 不思議と当初から素の自分で場にいられたように思います。最後の方では「ふもぱん先生」という私の愛称(?)が想定外に広まりましたし、心の距離が早々に縮まったように感じます。(これは意図しないセルフブランディングの効果だったと言えましょう)
新潟や名古屋から毎週通われていた方もいらっしゃいましたし、そもそもこのニッチな分野に反応するアンテナを持っている方が集まったがゆえの結果だったのかもしれません。それぞれ向かう方向は違いますが、「何かを変えたい」と思う気持ちは共通して持っていたのでしょうね。
2012年2月16日に卒業し、もうセルフメディア学という場での接点は持てませんが、早くも有志によって集まる場の企画が出ていたり、1期生や2期生との接点まで生まれていたりします。「セルフメディア学」というキーワードでつながるネットワークは、卒業後に切れてしまうどころか、拡大していくようです。


このレポートは、受講生の仲間や教授たちへのメッセージとともに普門さんご自身のブログにも綴られています。
講義情報:
セルフメディア学 教授:安藤美冬 キュレーター:和泉里佳
次回日程:4,5月開催予定
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