講義レポート

食時間をどう楽しみ、どう魅せるか

「おうちパーティー学」講義レポート キュレーター  有山百恵

おうちパーティってどんな講義?

皆さんこんにちは、おうちパーティー学のキュレーターの有山です。今回はおうちパーティー学の講義について内容や講義の様子、受講者の声などをお伝えします。受講してみたいけどどんな講義なんだろう…と気になっている方に是非ご覧いただければと思います。

おうちパーティー学は、2011年からスタートした講義です。これまでに23回(2019年6月時点)の開催実績があり、パーティーづくりの表現方法を学ぶ講義です。具体的にどんなことをするのかというと、パーティーの企画や計画からレシピ決め、コーディネートや演出などを考えて当日の料理や盛り付けまでを行う、つまり「人を招くホスト」としてのはじまりからおわりまでを体験できるのが特徴です。年1-2回の開講していて受講された方は約180名近くにのぼります。開講時期に決まりはなくおおよそパーティーシーズン近くでの開講することが多いです。

受講生の方の共通点としては、食に興味がある、料理に興味がある、お酒やコーヒー、スパイスなどの嗜好品に興味がある、パーティーコーディネートに興味ある、などの方が多くいらっしゃいます。男女比は1:9で女性が多く年代も大学生からお勤めの方、子育て中の方、フリーランスや食の仕事を目指している方など幅広くいらっしゃいます。男性は料理やお酒に興味がある方、手仕事に興味のある方など様々です。

講義は週1回の全5回(約1ヵ月)で進んで行きます。「パーティーを学ぶ」というのは決められた座学のようなものがあるわけではなく、みなさんのこれまでの経験や個性を対話を通じて後押ししています。たくさんのインプットの後には、必ずアウトプットがある。パーティーの目的に合わせて、どんな引き出しを用意しておくのか、どんなスタイリングがあるか、5回講義のゴールは学んだインプットを「最終講義パーティー」という形でアウトプットすることです。

 

誰が、どこでやっているの?

講義は「教授」と「キュレーター」と呼ばれる2名で進行していきます。教授とキュレーターの関係性はこちらをどうぞ!「教授」には盛り付けデザイナーとしてフリーランスで様々な活動をしている飯野登起子さん、「キュレーター」にはこの講義の卒業生でもあるが務めています。

おうちパーティー学の「教授」(いわゆる学びを教えてくれる人)というと、料理家やテーブルコーディネーターの方が教えてくれるのというイメージがあるかも知れませんが、この講義は「盛り付けデザイナー」が務めます。初めてこの肩書きを聞く方も多いと思いますが、飯野さんの出発点はグラフィックデザイン。紙(キャンバス)の上のデザインがお皿の上に変わって、現在は多くの企業のディスプレーや食のデザインに携わっています。飯野さんは、その土地の素材(収穫物)や土(器)にこだわる盛り付けで見る人を魅了します。東京はもちろん広島県の尾道や島根県の浜田や江津、海外はニューヨークやフランスなど、様々な場所で「食時間をみんなでどう楽しみ、どう魅せるか」を追求しています。これらの食卓をクリエイトする原点は、自身が自宅で人を招くパーティーホストとしての経験にあります。「パーティー=料理」といった単一のディテールに偏ることなく、パーティー全体のバランスや作りたい雰囲気を盛り付けで表現する独特のセンスを通して、ゲストがパーティーを楽しめる工夫が詰まっているのも特徴です。「どんな場所であっても魅せることを1番に思い、臨んでいる事は変わらない。」こんな思いを語っています。

講義は1回〜4回までが表参道 COMMUNE 2ndキャンパスで、最終講義パーティーは、飯野さんのご自宅で行います。パーティーはテーマやコンセプトを決めるところからスタートし、受講生同士の得意なことや、個性やセンスによって、誰かの挑戦してみたい料理や作ってみたい世界感を実現していきます。もちろんコストをかければいろんな事はできますが、あえて制限を設けたの中で何ができるか、工夫やアイデアを生み出していきます。自宅でも他の場所でも集まる人や会話のきっかけになるような料理やコミュニケーションを通じて「パーティーを演出するホスト」を目指して欲しい、という思いで講義を作っています。

 

どんな体験が待ってるの?

これまでの歴代講義の最終講義パーティーの様子です。

季節はもちろんですが、集まる受講生の方々のよってテーブルの「色」が変わります。遊びゴゴロが詰まっていたり、クールでスタイリッシュな空間であったり、落ち着く雰囲気の空間だったり。講義を受講するかたの最終目標は皆さん自身がホストになるパーティーを開催すること。卒業生の皆さんもここでの最終講義パーティーをステップにご自宅や様々な場所で「食の空間」を作り上げています。

 

講義を体験した受講生の声をご紹介します!


”みんなで作り上げる楽しさだったり、次はどんなテーマでパーティーをしようか、など、想いを共有しながら作った料理をいただけたことは、とても幸せな時間になりました。”

“おうちパーティー学を卒業した後も、料理本やパーティーグッズを見つけてはニヤニヤしながら買い込んでいます。今回の学びを活かして、これからも素敵なパーティーを開いていきたいなと思います!”

“素晴らしいメンバーに出会えた事が人生の宝物になりました。おうちパーティー学の良い所は卒業しても関係がずっと続いていく所だと思います。”

“ホームパーティーは料理上手の人だけのものだと思っていましたが、決してそうではなく、料理だけではなく、段取りに始まり、あらゆる工程でのちょっとした工夫、機転の利かせ方、飾りつけなどの演出など、その人にとって得意なもので”おもてなし”の気持ちを表すことができることを学びました。”

 

パーティーを楽しむ様々なヒントが詰まっている講義です。
一緒に学びませんか。

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「おうちパーティー学」講義レポート キュレーター  有山百恵

 



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