「自由大学で講義をしてみたら?」
というのは友人に勧められてのことでした。
英語を教えたり使ったりする中で気がついた事を伝えてみたら?というやわらかい提案でした。
昨今、ネットの影響で英語習得の門戸が多くの人に開かれたのはとても素敵なことです。でも変わらないのが「話せるようになった」と言う人の少ない事。英会話は高いから続かないので習得できないと思っていましたが、お値段が手頃になっても状況はどうやらまだあまり変わらないようです。
それは英語を教える人が
①ほぼ日本語を話さないネイティブ講師もしくは
②英語をあまり話さない日本の先生のどちらかであるという事が理由の一つにありそうです。
ネイティブ講師は英会話上級者向け、日本の先生は受験英語に強い(受験英語はこの後2020に向けて劇的に変化します)。となると、英語上級者でもなく受験生でもない多くの人たちはどうしたらいいのか。結構シンプルなソリューションです。
もっと歌ったらいいです。
って、ホント?!って気がするかもしれません。ただ、音が聞き取れたら発しやすくなります、発せたら聞き取りやすくなります。そうした素敵な循環が英語習得には大切です。だからこそ声にして発してもらいたくて「歌ったらいい」につながってます。
カラオケで洋楽の歌詞をカタカナで追っていて間に合わないことがありますよね?それ、音楽に合わせてうまーく無駄を省いていくと歌えるようになります。音楽はそのためのガイダンス=器です。その器に入る分だけ音を発する感覚でいると話すコツがつかめます。そうして話す感覚がつかめるといよいよ耳がついてきます。発したことのある音を体(この場合は耳)がちゃんとキャッチしてくれるからです。
ものごとは全て体験であり経験だとすれば、話す言葉を選ぶのも、それを声に出すこともそうです。語学は体験してもらうこと=英語を歌うことだったりもするのです。だから歌っていきましょう。言葉は音楽ですから!
(text by キュレーター 田邉香菜子)