講義レポート

食の理想郷はここにアリ

Food Lab -岡島悦代さん

ファーマーズマーケット

作物をつくる人、それをサポートする人が会話を通じてお互いの役割を確認できる場所。このようなファーマーズマーケットが毎日どこかで開催されている。(Photo: Dina Avila)

人々の才能を発揮させるクリエイティブ都市で生き方のヒントを見つけよう。「CREATIVE CAMP in ポートランド」は今年で2回目を迎え、2014年度は、参加者の興味・関心ごとに4つのラボを設置しました。各ラボには参加者のサポートをする日本人スタッフ5名が付き添います。全員ポートランド経験者。キャンプを開催するにあたり街の印象や、担当ラボへの意気込みなどを伺いました。
今回は自由大学で「朝ごはん学」や「日本茶、コトはじめ」などのキュレーターとして、また『TRUE PORTLAND』の現地取材と編集を担当した岡島悦代さんがFood Labを担当します。

 

Q1 ポートランドはどのような街ですか?
岡島 都市と自然がバランス良く共存していて、滞在していて気持ちの良い街。利便性だけを追い求めず、多様な価値観を認めながらいろいろなカルチャーがうごめいている感じ。最先端のモードに飛びつくより、自分にとって価値のあるものを選択している人が多く、それが個性的(ポートランド的にはWeird)に映るのでしょう。

Q2 ポートランドの環境に可能性を感じますか?
岡島 他人に敬意を払い、表現している人を応援する土壌がある。だから新しいことがどんどん生まれる循環が出来ているのでしょう。例えば、レストラン同士がライバルになるのではなく、恵まれた食環境を継続させていくために協力し合っている姿勢からは学ぶところが大きいと思います。

Q3 午後に展開するFood Labではどんなことが学べますか?
ポートランドの食環境は理想的。都心から20分ほどで小規模農家のところへ行くことが出来ます。農家をサポートしてオーガニック野菜を育てる仕組みも充実。住民が理想的な食環境を保持、発展させようとする考え方が根付いています。全米が注目する食の理想郷はどのように作られてきたのか、農家や地元スーパー、ファーマーズマーケット、シェフや経営者にお話を聞きながら、未来の食のあり方を考えます。きっと日本の状況との差に愕然としますよ。

Q4 キャンプでは参加者にどんなことを体験して欲しいですか?
気になったことは地元の方々に話しかけて聞いてみましょう。正直、ポートランドは分かりやすいランドマークはありませんが、そこに暮らす人々が魅力的。彼らの精神性が街ににじみ出ているから私たちを惹きつけているのだと思います。

ライブ会場でスムージーを人力ミキサーでつくっている様子




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