講義レポート

若い人が会社勤めを辞めて、自由な働き方を求めにくる場所

Work Lab -望月暢彦さん 関澤麻理さん

人々の才能を発揮させるクリエイティブ都市で生き方のヒントを見つけよう。「CREATIVE CAMP in ポートランド」は今年で2回目を迎え、2014年度は、参加者の興味・関心ごとに4つのラボを設置しました。各ラボには参加者のサポートをする日本人スタッフ5名が付き添います。全員ポートランド経験者。キャンプを開催するにあたり街の印象や、担当ラボへの意気込みなどを伺いました。
今回は自由大学でも「社内起業学」教授として活躍中の望月暢彦さんと、昨年のキャンプに参加して人生観がすっかり変わってしまったという関澤麻理さんです。Work Labを担当します。

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Q1 ポートランドはどのような街ですか?
望月 様々な文化、スタイルがレスペクトされている多様性(ダイバーシティ)の街そこに自由な働き方(ビジネスモデル)とそれを受け容れる市場が宝箱のように存在する楽しい街。ダウンタウン(中心地)はこじんまり。オシャレで美しい街なみ。ワンブロックがNYCやSFの半分の距離なので歩きやすく、徒歩圏内に見どころが凝縮されています。

関澤 中学生までロサンゼルスに住んでいたのですが、「アメリカにこんな街があったの!?」と思わせるところです。そして街のクリエイティブな部分あれこれより以前に人の在り方、他者への態度や感性の部分で、アメリカやアメリカ人に対する印象が塗り替えられたように思います。あの街のクリエイティビティの根底にあるのはポートランドに住んでいる人々の意識ではなのでしょうか。

Q2 ポートランドの環境に可能性を感じますか?
望月 ひとことでクリエティビティ(創造性)、それを市民が楽しそうに実践していること。

関澤 とにかくリベラルで自由、けれども節度というか意識の高さ(このフレーズは最近揶揄されがちなので嫌なのですが…)が感じられ、それゆえに新しいチャレンジがどんどん行われる、それが推奨されている印象を受けます。

ポートランド在住で『1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法』の著者のクリス・ギレボーみたいな人が新しいアイデアを出してきたりもするし、個人の暮らしかた、生き方に関して新しい試みが許される場所。新しいライフスタイルがうまれる場所。そういう点で今後も目が離せません。

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Q3 午後に展開するWork Labではどんなことが学べますか?
望月 “Young people come to retire”(若い人が会社勤めを辞めて、自由な働き方を求めにくる)と言われる街。実際にポートランドで働く人、学ぶ人に会い、話を聞き、現場を見て、そのマインドセットの背景を探求する。働き方のヒント、新たなビジネスを考えるのに刺激が欲しい人、生き方を模索している人に、日本に帰ってから自分の仕事に役立つ視点、考え方を見いだしてもらいたいと考えます。

Q4 キャンプでは参加者にどんなことを体験して欲しいですか?
望月 全員がポートランドにて、なにか新たな気づき”視点の変化”が得られると期待します。刺激的な場所に行き、人に会い、話しを聞き、味わい、体験する中で、自分のアンテナが磨かれることでしょう。そこで培われた視点と感度を日本に持ち帰ればまた新たな視野が広がり活躍の場も広がることと思います。

関澤 参加される方には、とにかく自分の視点と感性で、自分だけの発見をしてほしい。自分の感覚が反応するところにどんどん突っ込んでいくとそこからまた違うものが出て来たり…。ポートランドはどんな人にとっても、その人だけの宝物が散らばった街なんじゃないかなと思います。宝探しを楽しんで、それを仲間と共有したり情報交換してさらに味わったら絶対楽しい!



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