講義レポート

白地図に描くことから始まる“じぶん育て”の旅

「じぶんスタイル世界旅行」講義レポート

こんにちは。じぶんスタイル世界旅行キュレーターの武谷朋子です。第1期受講生の飯田真吾さんから講義レポートが届きました。白地図の上で描く「じぶん育て」のための旅。講義で描いた旅の第一歩をベトナムで踏み出した飯田さん。旅を描いたことで起きた変化をまとめてくれました。
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白地図の上で、人生の旅に出てみよう

こんにちは。飯田真吾と申します。いきなりですが、振り返れば私は、“カタにハマった”人生を過ごしてきました。学生時代は部活と受験、社会人になってからもいわゆる“社畜系”サラリーマン。そして私は2015年、30歳(ミソジ)という、人生のひとつのターニングポイントを迎えます。今の人生も十分楽しいけど、もっと社会と交わったり、自然に触れたり、見えないものを見ることで、もっともっと人生を充実させられるのでは?と、人知れずジメジメと考えていました。

そんな中、Facebookで「じぶんスタイル世界旅行」というタイトルの講義を見つけました。世界旅行って「人生で一度は行ってみたいな」と誰もが思っていると思います。私もそうでしたが、それよりも「見えないものを見たい」、「いつもと違う白地図の上で人生を描いてみたい(Think out of the box!)」というのが、私がこの講義を選んだより本質的な理由な気がします。

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旅は「じぶん探し」ではなくて、そこにある「じぶん育て」

講義は、まさに白地図の上に自分の夢や目標、好奇心や冒険心に任せて、旅の計画を書き込んでいくというもの。“世界旅行”そのものと、“人生の旅”という意味でも経験のある教授の森川さんから色んなインプットをもらったことで、自分の思考も引き上げられました。

僕の場合は、まずは楽しく「北欧諸国を旅してオーロラを見てみたい」とか「イースター島に行ってみたい」とか「アメリカ大陸踏まないで人生終わるとかありえないだろ」とかブツブツ独り言を言いながら、ミーハーに考えました。そして、こうした自分の興味領域や趣向を、ワークショップなどを通じて2回・3回と参加のメンバーや教授と共に深めていくうちに、「アメリカ西海岸のDIY文化を体験して暮らしについて見つめ直してみたい」とか、「東南アジアの混沌の中で自らの情熱を高めたい」とか、いつのまにか“人生の旅”への舵取りを始めているかのような感覚になってきました。ほんとに気がついたらこうなっていた、という感覚。

もともと30歳(ミソジ)を前に、人生を一度見つめ直してみたいという背景があってのこととは思いますが、普段の枠から飛び出て考える「世界」という枠を超えたフィールドで、「旅行」すなわち“人生の旅”という切り口から、様々なことに夢や想いを巡らすのは、とても貴重な時間だったと今になってより感じます。「じぶん探しの旅」という言葉もありますが、私にとって旅は、そこにある「じぶん育て」なのだと思います。講義を受けての発見や結論は、自分の考えを人に話す、共有するだけでも現実味が高まるし、それだけ可能性も広がっていく素敵な講義だと思います。

地図に描いてみたら、それを実現せずにはいられなくなる

さて、実は今、ベトナム中部にあるフエという街でこのレポートを書いています。「じぶんスタイル世界旅行」の受講から約2ヶ月後、12月の初旬からとあるプログラムに参加する機会に恵まれ、今ベトナムを拠点に活動するNPOにて2ヶ月間の職務にあたっています。次の旅の計画はまだしていませんが、その時にもきっとこの考えた描いた白地図から引き出されるのかもしれませんね。

もともとは「カタにハマった」人生を送りかけていたかもしれない私。この講義もひとつの契機となり、卒業後、旅の一歩を踏み出すことができました。本当に一歩を踏み出すのはなかなか難しくても、地図に描いてみることなら簡単。でも一度地図に描いてみたら、それを実現せずにはいられなくなる、そんな胸の高鳴り方もあるんじゃないかなと思っています。

“じぶん”を導けるのは“じぶん”だけ。もっと楽しめるかも“じぶん”次第。そこにある愛すべき“じぶん”と向き合い、見えないものを見るための、人生という名の旅—。皆さんも是非、“じぶんスタイル”な旅を描いてみてはいかがでしょうか?

(text:「じぶんスタイル世界旅行」第1期 飯田真吾さん / photo : 武谷朋子



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