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アイデアを、気前よく公開してくれる人が、好きだ。
先日、自由大学で5月のレクチャープランニングコンテスト(通称レクプラ)が開催された。今回は、レクプラ第10回を記念して、WEB生中継、USTREAM配信をした。
うれしいことに、今回のプレゼンター御三方は、気前よく生中継への出演を快諾してくださった。さすが、実績のある方々はちがう。
というのは、世の中には「アイデアが盗まれたら困るので」と公開をしぶる人が多い。もちろん、アイデアをあたためるのも、練りあげるのも大事だ。けれど、早い段階でアイデアの種を公開してしまうほうが、結果的に自分のためになることが多い、と思う。


たまに、起業を目指す学生さんの相談を受けることがあるが、「僕のアイデア、パクらないでくださいね」と念を押す方のなんと多いことか。
いや、パクらないですよ。といいますか、他人がいとも簡単にパクれてしまうレベルでは、アイデアとして弱すぎる。それに、アイデアなんてそこら辺に転がっていて、たいして価値はない。それよりも、アイデアを実行できる人が足りなくて、そちらのほうが数倍貴重なのです。ビジネス経験のあるみなさんは、わかっていらっしゃると思いますが。
アイデアよりも、アクションが大事で、もしアイデアで勝負するなら、それは他人には真似できないものなくては心細い。
真似できない何か。それを参入障壁というけれど、これがないアイデアは、短命に終わる。ヒットしたアイデアは、遅かれ早かれ資本のある大企業が真似して、あなたの仕事を奪いにくるからだ。
「残念ながら、真似しようとしても、ほかの人じゃうまくできないのだよ」
そういう参入障壁がないと、小資本のチームが長くゲームを続けることはできない。自分のアイデアに参入障壁があるかどうか。これを確かめる意味でも、自分のアイデアやプランを早いうちに公開し、世の中の反応をみてみよう。
もし、簡単に真似されてしまうくらいのアイデアだったら、傷の浅いうちに、撤退したほうがいい。自分のアイデアを過信し、拡大路線をとった後だと、そう簡単にはあと戻りはできない。
あとはもう、無駄に増えたスタッフの人件費と設備投資額に思いをはせ、ぼう然とする。とりあえず、お疲れ。という経験は、一度だけでこりごりである。
注1: 前回のレクプラの様子をUSTREAMで動画配信してます

text : 深井次郎 @ 自分の本をつくる方法


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