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こんにちは。自由大学事務局です。

春がもうすぐそこまで来ていますね!みなさんはいかがお過ごしでしょう?
2009年7月から開講した『自分の本をつくる方法』ですが、現在は5期生が学ぶ、自由大学の人気講義の一つになりました。

さて、そんな『自分の本をつくる方法』からビックニュースが届きました!!なんと、2期生の遠見才希子さんの本の出版が決定しました!

医大生として大学院で学ぶかたわら、ピアエデュケーターとして定時制高校などで講演活動を行っている遠見さん。そんな彼女にインタビューを行いました。

●授業を終えて、3ヶ月ほど経ちました。振り返って、いかがですか?

大げさな表現かもしれませんが、「私の人生を変えた授業」だったと思います。
この授業に参加したきっかけからして、少し運命的なんですが、はじめこの自由大学のことは知らなかったのです。

私が、とある大学に呼ばれて講演をしているとき、最後に「えんみちゃんの夢はなんですか?」と質問を受けました。私は、「うーん」と少し考えて、「本を出すことです」と答えました。そうしたら、女の子がその講演が終わった後に、「そういえば」と自由大学のこの『自分の本をつくる方法』をすすめてくれたのです。

さっそくネットで検索してみると、教授はちょっとあやしい髪型をした人で(笑)。どうかなと思ったのですが、実は次郎さんの本は何冊か以前に買って気に入っていて、「あー、あの本の著者なら大丈夫だろう」と参加を決断した次第です。

申し込んだのも、ギリギリ授業が始まる数時間前に電話して、「今からでも参加可能ですか?」と滑り込んだかたちでした。

もしあの時即決してなかったら、みなさんとも縁がなかったわけですし、夢も具体化しなかったわけですから、人生は不思議です。

実は、「自分でお金を出して習い事をする」というのが、初めての経験でした。学生の私にとっては安い金額ではないので、一瞬躊躇しました。でも終わった今は、あの授業料は安すぎだと思います。おつかれさまです。


●授業をうけて、変わったこと、得たものは何ですか?

参加する前は、自分の強みやアイデンティティがぼんやりとしていて、つくりたい本のイメージも、自分の将来像も霧がかかっているようでした。とにかく目の前のことに精一杯で、長い目で自分の人生を考えることもなかったし、客観的に自分の強みや才能を見つめることもしていませんでした。

この授業を受けてから、自分は何者で、何のために本を出すのか。そして出した後、どうなりたいのか。目指す場所、方向性が定まりました。迷いが消え、一歩目が順調に踏み出せた。そう感じています。

結果的に、授業終了後すぐに、本当に出したい出版社さんで出版が決まりました。その出版決定の電話をラーメン屋で受けたのですが、ラーメンそっちのけで友達と喜んでしまいました。ラーメンは、デロンデロンにのびました。

そして今、執筆にとりかかっている最中です。本を1冊書きあげるというのは、思った以上の知的格闘でビックリしてますが、編集者さんたちに優しくフォローしていただきながら、すすめています。

●自分が何者であるか、その軸が定まったという感覚ですか?

自分の強みとキャラクター、そういう「自分の軸」を自覚すると、目標をかなえるスピードが上がるのかもしれません。
そう、これは最新情報なのですが、『FIGARO japon』さんが「流行予測100選」に、私を選んでくださったのです。

オシャレな女性誌なので、私なんかでいいのでしょうかと恐縮なのですが、いろんなメディアからも、声をかけていただけるようになってきました。『自分の本をつくる方法』、さすが強力ですね。「自分の本」のことを考えるのは、「自分と世の中との接点」のことを考えるというか、うまくいえないんですけど、自分の人生、生き方、働き方、信念、そういうことまでも全部考える作業なんだと感じました。「私は世の中に必要とされている」そう実感できる仕事がしたいです。ここで言うのは恥ずかしいですが、現在あれこれ夢や妄想が広がっている感じです。

●授業で特に印象に残っていることはなんですか?

授業後も教室で終電ギリギリまで、みんなでブレーンストーミングをしたことですね。 私以外はみんな社会人で、それぞれの分野で活躍されている方々なので、学ぶことが多くとても贅沢な環境でした。今でもグループメールや、勉強会(飲み会?)もして仲良くしてもらってます。あとは、授業最終日の発表のために企画書や文章を練っていて、大学の実習をでずにいたら単位があぶなくなったのもいい思い出です(笑)。

●深井さんとも夜な夜な出版化の作戦を練ってましたよね?

私は、全国の中学校や高校などから、よく講演に呼んでいただきます。「えんみちゃんがいてよかった、会えてよかった」と泣いてくれる子もいて。後日、手紙をくれる子もいて。

本は出せたらいいけれど、私は出版社の大人の人がウケる話をしたいわけじゃない。大人が理解できなくてもいい、私の話を聞いて泣いてくれる、そういう中高生たちにメッセージを届けたいんです。たとえば、「上司にウケるための企画と、エンドユーザーにウケる企画は別だから」と次郎さんは言ってましたが、それが妙に納得で。誰に向けての企画なのか、本末転倒になってはいけないなと。もちろん商業出版である以上、出版社に採用されないといけないわけですが、そこがゴールじゃありません。

一番大事なのは、自分が心からつくりたい本をつくること。自分にしか書けない本で、本当に伝えたい人に、しっかり伝わる本をつくること。授業を通じて、そう思うようになりました。
短期的に本が出せればいい、売れればいいではなく、次郎さんは長期的な視点で私たちのキャリアイメージを一緒に丁寧に考えてくれています。

●最後に。この授業は、他の方にもおすすめできますか?

はい、120%おすすめします。

本をつくりたい人はもちろんですが、本に限らず「自分のメディアづくり、コンテンツづくり」、「コンサルタントや講演家として活躍したい人」「自分の名前で仕事をしたい人」にもためになる授業だと感じました。これを、知ってるのと知らないのでは大違いだと思います。私も、1冊目を出す前に知っておいてよかったです。次郎さんは、自分で本も書いているけど、他の著者のプロデュースもされています。

自分で試して失敗したこと、うまくいったことをつつみ隠さずシェアしてくださったり、具体的な事例や資料やツールも参考になりましたし、実際に役立てることができました。あとは、次郎さん自身も著者だから、私たちの気持ちがわかるんでしょうね。つくり手のデリケートなメンタルの部分がわかるから、フォローがうまい。
おせっかいは焼かないし、暑苦しくないのだけど、こっちからどんどん質問すれば、どんどん答えてくれます。いわゆる大学教授みたいに、上から目線で正解を押しつけることがないんです。

おそらく、「本を書くという、自分の頭で考えなければならない人間が、人から正解を教わるクセがついたらいけない」という配慮だと思うんですけど、ちがいますか?
たくさん魅力があり、まとまりませんが、この授業を強力におすすめすることは確かです。

[ DATE : 2010.3.14   INTERVIEW by FREEDOM UNIVERSITY ]

【遠見才希子(えんみさきこ)プロフィール】

ピアエデュケーター/医大生
聖マリアンナ医科大学入学後、性教育におけるピアエデュケーション(ピア=仲間の視点で学びあうこと)を知る。当初は都内NPOで活動していたが、新聞掲載や口コミで評判が広まり、これまで全国200校以上で講演を行い、全国の中高生から「えんみちゃん」の愛称で親しまれている。2010年、『FIGARO japon』の「流行予測100選」に選ばれ、夏には初著書の出版予定。毎朝5時起きでサーフィンに繰り出し、日中は大学病院実習、放課後は定時制高校で講演活動を行う日々。DVDに『自分と相手を大切にするって?』があり、教育関係者に好評。
ブログ「えんみちゃんの性教育



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