ブログ

【vol.7 コーヒーとお茶から學ぶこと 】黒崎輝男

メールマガジン「READY STUDY GO」連載コラム

826836b11b93bbb9bf44b35193f78986-640x187-1-640x187

自由大学ではお茶やコーヒー学がありますが
今、シドニーに来ていて、お茶屋さんのT2 と言う日本茶、中国茶、紅茶を始め、ありとあらゆるお茶を自由に扱っているお茶屋さんに来ています。お茶をブレンドして、たくさんの種類のお茶ができています。

お茶や、コーヒーには意識を覚醒させる働きがあります。ですから、ちょっとお茶でもーーー。と言って、ペースやリズムを変えて、一服することから、意識が覚醒します。ですから過去の歴史では、革命の話や、例えばアメリカの独立戦争のきっかけになったボストン茶会事件などの計画は、パリの、あるカフェでコーヒーを飲みながら練られたものです。

コーヒーはただの飲み物ではなく、それを飲む儀式のようなものや作法、淹れ方にも思想が現れています。
最近はポートランドやシドニーでは、自分の農園を持ったカフェやレストランがありますが、オーガニックな食材に美味しいお茶やコーヒーを自家焙煎して出すことが多くなってきました。

こうして何をどう食べるか、お茶やコーヒーをだれとどのように飲むか、などがとても大切になってきました。リアルな心のふれあいの機会が少なくなってきたので、面と向かってゆっくり食事したり、お茶を飲みながら会議をしたりすることの意味性がより大切になってきました。そうするとせっかくの機会だからより丁寧に時間を過ごそうとすることから、いろいろな學びが出きています。
お茶そのものから、お茶の果たした役割、歴史、また意味性や作法や飲み方なども学びの対象になってきます。今までのように静岡産のお茶とか宇治茶だとかよりも、新しいアイデアが湧くお茶とか、意識をしづめるときに飲むお茶とか、お茶のテーマも変わってきています。

今年はFarmers Market@UNUではTokyo Coffee Festivalなどが行われ、コーヒーブームがきています。
来年はお茶をいろいろな角度から考えてみたいと思います。
そして、カフェから始まった革命学なども考えてみます。今までと違って、革命とは政治的な暴力ではなく革命的な意識を意味するようになってきました。学びも新しい革命が必要で、資格や目的が目の前にある現実的なものだけでなく、コーヒーを飲んで一服して本当に考えること、本質的な問題設定が大切になってきました。自由大学も来年はさらに覚醒していきます。コーヒーでも飲みながら考えることが多くなってきますね。そして新しいカフェ学も始めます。

 

「READY STUDY GO」は隔週配信のメールマガジンで配信中です。自由大学クリエイティブチームのメンバーが、それぞれのテーマで連載しています。いち早く読みたい方は、このページの下にある「メールマガジン登録」をしてくださいね。水曜朝6時の配信予定です。



関連するブログ