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【連載vol.2】Ready Study Go/黒崎輝男

メールマガジン「READY STUDY GO」連載コラム

 

自由大学READY STUDY GO

位置について、ヨーイ、ドンを、Ready, Steady, Go.と言いますが、自由大学では問題設定をし、學び、そして社会に出て経験することを持って、Ready, STUDY, Go.と言おうとしてます。そこで今回は、そもそもヨーイ(用意)、Readyとは?この問題を何処に置くか?スタートポイントを何処にするか?何を問題とするか?について考えましょう。

いままで僕達は競走馬のサラブレッドの様に教育されて来ました。まっすぐ前を見て、脇目も振らずに諦めないで駆け抜ける様にゴールして、それも好い順番だったらご褒美が待ってました。何処から出発し、どこに向うかは、先生や学校や、カリキュラムで決まっています。しかし考えてみると、何を問題にするか?問題の持つ意味はなにか?學ぶ目的、問題設定は果たしていいのか?などは一切問われずに、とにかく正解は何か?ゴールを求めてひたすら走ります。つべこべ言わないで、まず問題を解決する能力をつけて、正解を出しなさい。と言わんばかりです。それも出来るだけ短時間に、たくさん正解をすることを、競っているようです。

一方、社会ではどんなに時間をかけても好いから、何が問題かを充分考えて、人と協力しても、人の助けをいただいてもいいから、より本質的に問題を解決することが求められていることが多く、そもそも何が問題かも自分で考えて、前提条件を疑い、問題設定をして、それから新しい解決を違った方向から出したり、そもそも正解がない問題や、たくさん答えが有る問題や、答えそのものが無限である問題等が存在すると言うことは前提条件には入っていません。

歴史上では16世紀に、地動説を唱えたコペルニクスがそれまでの天動説的、問題設定の前提を全て引っくり返しました。また明治時代に、それまで身分制度で、お上や、目上の人、侍の言うことに絶対服従して来た階級制度が変わったり、封建制度に基づいて整然と整えられて来た社会制度を、民主主義と言う、全ての人は平等で、自由に生きる権利が有る。とする前提の社会に移行したりすることがあります。最近でも、情報はいろいろな方向からSocial Networkを通じて、全方位方向から、それも自由にタダで流れて来ます。情報が革命的に自由に入る様になって来たり、いわゆる情報革命が起きています。

一方、身近な問題の、男女間もその間の人も存在すると言う様に初期設定が変わって来ています。そこで今までの、答えはこうであると信じて疑はないこと自体を疑った方が良いのではないか?という風に前提条件がまず変わっています。すなわち、問いかけそのものの前提、スタートポイントが違って来ています。こうしたことを考えて、自由大学のReady, STUDY, Go.が始まります。ここは戦後の学校制度では教えてくれないけれど本当に人生の為に成り、社会が今求めている様な問題です。すくなくとも一生學び続けることの前提でまず問題は何かを探し、自由大学に顔をだし、自分の人生を引きつけることを始めたいと思います。そこに自由大学の存在意味が有ります。新しい時代はいつも突然来るものです。いろいろなスタートポイントが有り、何処を目指すかのゴールも自分で設定することができる時代が来ました。多様な學び、多様な問題設定。學ぶことが遊びや楽しみになってくる様なことを経験しましょう。

 

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