講義レポート

「好き」×「似合う」の服選び

「スタイル発見学」講義レポート

もう8月も終わりだというのにまだまだ暑い。ファッションも夏か秋か迷う時期。そんな時にスタイル発見学13期は始まりました。

緊張した面持ちで自己紹介・・・の前にグループに分かれて、それぞれの印象を書いてもらいます。何の予備情報のないまま、ぱっと見た雰囲気だけで受け取るイメージがどのようなものか。いわゆる第一印象ですね。外見だけで人からどう見られているかを率直に言ってもらえる機会はあまり無いのではないでしょうか。そこで自分が考えているのと全く逆のことを言われるのも新鮮な発見です。スタイル発見学に参加される動機はみなさん様々で、悩みもありながら共通しているのはやはりファッションをより楽しみたい!という気持ちが根底にあることだと感じます。

style01

一番盛り上がるファッションタイプ診断ではスタイル発見学初!クラシックタイプの方がいらっしゃいました。スタイル発見学では7つのファッションタイプの中から、自分に似合うタイプを診断します。クラシックタイプというのはその中の1つのタイプなのですね。その名の通り、アーガイルや千鳥格子などのクラシカルな柄やマットな素材が似合うタイプなのだそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

自分の着たいファッションと似合うファッションが違って多少葛藤のある方もいらっしゃいました。しかし、似合わないから自分の着たいファッションをしてはいけないということでは全く無く、似合うファッションをいかに着たいファッションに寄せるかという方法を学ぶのもスタイル発見学です。「好き」だけで選んでいた服に「似合う」という要素も掛け算して、なりたい自分を表現する服装をつくるのです。診断後の講義2日目は、みなさん早速、自分のファッションタイプを意識した服を着てこられました。学んだ内容をすぐに取り入れているところが柔軟ですね。

特別ゲストで来ていただいた五島愛さんに販売の立場でのお話と今年の流行などお伺いしました。お店での店員さんとのやりとりが苦手だという方もいらっしゃると思いますが、店員さんはお客様の雰囲気を察するように努力されているとのこと。お客様が服を選んでいる様子から声をかけるタイミングを図ったり、コーディネートを提案したり、適度な距離感を保つように意識されているようです。また、自分が持っている服に合わせたいものを探している場合は、それを写真に撮ってきて店員さんに見せるといいそう。そうすると、店員さんもイメージしやすいので、スタイリングを多彩に提案できるということでした。

style03

最終回は、「好き」と「似合う」を融合させた自分スタイルの発表。今回から新たに、最終回にクリアしたい目標を事前に宣言してもらうことにしました。例えば、今まで試着するのが苦手だったので試着してから服を買う、など。ハードルは人それぞれ。でも挑戦する意識を宣言すると行動の後押しになります。そしてみなさん確実に最終回に反映させていました。見ているこちらも嬉しくなります。鏡で合わせた印象で試行錯誤をしてきた方や、友達に買う服をアドバイスしてあげたという方も。講義の中で基本となる目が着実に養われているんだなと思いました。

style04

最後にお互いにエールを書いたメッセージを交換します。これが後々見直したときに初心に帰るいいきっかけになるんですよね。今後もたまに息抜きをしながらファッションを楽しんでほしいと思います。

(text:スタイル発見学 キュレーター 尻谷有理



関連するレポート