講義レポート

旅で得た素晴らしい感動や知恵を、どう都市生活における仕事や個人のライフスタイルに活かしていくか?旅から得た素晴らしい宝物を、思い出だけでは終わらせず、自分の仕事や生活に即活かしていく、そのためにはどのようなテクニックと心構えが必要なのか? を考え、実践していく講義「旅学」。
全5回の講義が終了したので、そのレポートをまとめました。

最終日、終電近くまで残ったメンバーでパチリ。メンバーで独自に第6回を企画し、集まる予定を話していました。会社を辞めることにしたメンバー、引っ越すことにしたメンバー、旅に出るメンバー。それぞれの人生の転機に、ここに集まった。これからまた、何かが始まる予感がします。
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■第一回 『アフリカ&民俗音楽』
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初日スタート!遠方、秋田からきたメンバーもいます。移動好きが多い。ゲストは、ラジオDJ神田亜紀さん。アフリカ&民族音楽がテーマです。SUGEEさんはアフリカ、マリの民族音楽を口伝で継承した。譜面がないので、口伝でしか習えない。譜面がある西洋音楽とは違う。
・教授&参加メンバー自己紹介
・人類の原風景に触れる旅そしてアフリカ
・旅と祭り・民俗音楽
・民俗音楽とポップス
・旅での感動を仕事に活かす
・各地で触れた祈りを人々に伝えるということ
・震災後ますます大切になる祈りの気持ち
・アフリカ音楽紹介、生演奏
・懇親会
78585785ゲスト:神田亜紀(ラジオDJ・民俗音楽研究家)
■第二回 『キューバ・ラテン世界&旅の極意』
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教室にサルサの陽気なリズムが響いています。キューバのサルサのすごいところは、70歳のおじいちゃんから7歳の女の子まで一緒に楽しめるところ。ホームパーディーでサルサがかかれば、老若男女問わずみんなが踊る。「ダンスを習いたいです」生徒さんの発言により、急遽ダンス教室がはじまりました。いすを片付け円を描いて、受講生みんなでステップを踏みます。
・カリブの真珠といわれるキューバ
・生活とともにある音楽、ダンス
・アフリカとスペインの混血文化、ルンバ、ソン、その結晶としてのサルサ
・生演奏(西アフリカにルーツをもつサンテリア)
・人間の移動(予期した移動、予期せざる移動)、そして旅
・現代の越境、移動、混交文化から生まれる都市
・移動することから生まれる旅、そして旅の中から’働く’ということ
ゲスト:東後昌弘  ミュージシャン・立教大学講師
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■第三回 『沖縄&映像で見るシャーマニズム』
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祈りの島・沖縄県久高島を舞台としたドキュメント映画『久高オデッセイ』を鑑賞後、大重潤一郎監督にお話をしていだく。大重監督は「旅とは、外側から何かを与えてもらうものではない。自分の内部で何かを気づく作業」だという。三軒茶屋から自由大学に来る途中、並木道で思わず手を合わせた、という監督。「遠いなんて言うやつがいるそうだが、何言ってるんだ。あの道程があるからいいんだよ」。感じること、感じようとすること。「渋谷の駅で誰も見ずに通り過ぎてゆく。あれは強烈な自画像だ。それに気づかず素通りするのが現状だ」「でも、一人でも多くの人にこういうことに気づいてもらいたい。だから、映画を持って全国行脚するよ」今日、渋谷で岡本太郎の絵を見て感動した、という監督。「岡本太郎のような人間がいなくなった。ただただ流されている。もっとてめえ、自分の心で生きてみろよ」モンゴルでは今でもパオで暮らしている。それがその地域に一番あった状態だから。変わらないということはベスト。講義後、三軒茶屋のオーガニック野菜の料理店で監督を囲んで酒を交わしました。
・久高オデッセイ第二部 鑑賞
・古代より継承されてきた、生きることと’祭り’
・シャーマンのイニシエーションとしての’イザイホー’
・制度としての祭りと、人間本来の祈りから派生した祭り’ハンザナシー’
・命の祭、その真実を伝えるという’生業’
ゲスト:大重 潤一郎(おおしげ じゅんいちろう)
■第四回 『インド世界&食とスパイス』
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ゲスト1人目はライター飯塚敦さんの講義。タンドールに注目し、インドから4台買ってきた。イタリアとインドは似ているとか。旅をしていて、似ている食文化を各自発言中。インドの人は、無駄がない。合理性。ステンレスの食器を使う。ステンレスは「汚れがつかない」という意味。後半は、飯野登起子さんの21種類のスパイスを使った特製カレーをいただきながら講義。
・映像:インドの風景とタンドール
・食文化の象徴としてのスパイスとカレー
・北インドと南インド(中近東との接合点としての北インド、モルジブフィッシュに代表される海の文化の薫る南インド)
・北インドカレー”チキンティッカマカニ”、南インドカレー”サンバール”を食べながらの勉強会
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ゲスト:
・飯塚 敦(ライター、iPhonegrapher、映像制作、インドの土釜を自作する「ポータブルタンドールプロジェクト」主催)
・飯野登起子(料理研究家、アーティスト)
■第五回 『60年代からの’旅学’』
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SUGEE「旅には流儀、系譜がある」黒崎「旅の途中のように日本で過ごす」建築家のル・コルビジェは海へ泳いでいって死んだ。潔い死に方。死に方を決めてからどう生きるか決めるのが、本来の日本人の生き方なんじゃないか。メンバーの中には世界一周した女性も。全員分合わせると世界何周分?メンバーと黒崎さんと、旅についての対話。3ヶ月くらい日本にいると息が詰まってくる、逃げるように海外へ行く。講義を仙台の若林区でやりたい。現地集合、行き方は自由。車で乗り合わせて、ヒッチハイクで、自転車で。
・60年代からのトラベラーの系譜:Hippy
・1968!!!!!!!!
・旅の中から見出す自由と仕事、そして’共生’という哲学
・卒業検定メンバーの発表:我々が心に抱く未来の旅とは?
・各自コーディネートした’旅’を、教授二人と一緒にシュミレーションし、
どのような素晴らしいものにできるかトークセッション。
・SUGEE生演奏:音に託すメッセージ
ゲスト:黒崎輝男(自由大学プロデューサー)


【講義データ】旅学
[日程]次期開催、調整中
[会場]世田谷ものづくり学校内
[受講料]28,000円
[教授]SUGEE(スギ)




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