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平岡さん(平岡正徳)|FLY_034

自分の気持ちに素直に動く。シンプルな行動力

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平岡さん(平岡正徳|会社経営)自由大学では「歩く旅をつくる」を受講。その後、スペインを横断するキリスト教三大巡礼路800kmを歩く。約32日間、雪道、山道、岩場も越える800kmの道を歩こうと思ったキッカケ、旅を通して感じたことを語っていただきました。


 

Q.自由大学にきた経緯(きっかけ)は?

自由大学は友達が受講していたので知っていました。今回、巡礼路の旅を決めてから、詳しく調べてピッタリな授業を見つけたんです。

Q.自由大学で学んだ感想は?

歩き方は本当に勉強してよかったです。腰痛持ちなのですが、正しい歩き方を身に付けることができたので旅の最中、腰の痛みがでませんでした。

Q.巡礼路、歩く旅に出ようと思ったきかっけは?

「星の旅人たち」という映画で巡礼路の存在を知りました。その直後、巡礼路を歩いたというケルト人に出会い、猛烈に巡礼路の旅を勧められました。そして、いつか行きたいと思うようになったんです。今年、旅を実行したのは、孔子の「四十にして惑わず」という言葉の意味をたっぷりと時間のある中で歩きながら考えてみたいと思ったんです。僕自身も今年40歳になるので。

Q.歩く旅で、印象的だったことは何ですか?

普通に旅をすると国籍は違えど同じような年齢で、同じような人知り合うのが当たり前でしたが、この旅では違う世代の人々と出会うことができました。僕が出会った最高齢は88歳のおばあちゃんでした。

Q.1日7、8時間も歩くんですよね。何を考えていたんですか?

その日のこと、次の日のことですね。時には、人生のことも考えているんですけど、あまり覚えていないです。そんなに人生のことを考えるって重要じゃないのかなと思いました。

旅を振り返ってみて、結果的に一番感動したのは食べ物です。食事って人にとって重要なんだなと気づきました。旅の途中で行ったバスク地方は特に感動した。ピンチョスというスペインの前菜が見た目もキレイ、素材も豪華、味も抜群でした。

僕、普段食べ物の写真撮らないんですけどあまりに感動して写真をたくさん撮っていた。巡礼路の旅をゴールした後、日本に帰る前にもう一度食べたくてバスク地方に戻りましたね。

Q.映画を見て旅を決意したり、食べ物を求めてバスク地方に再訪したり、行動が気持ちに素直な感じがします。

確かに、行動がシンプルかも。僕、この旅に本を持っていってしまったんですよね。1日30kmも歩くから荷物は軽くしないといけないのですが、スペイン出発の前日に聞いたラジオで紹介されていた本が読みたくなっちゃって。巡礼路の旅とリンクする内容の本だったので尚更読みたくて、まっすぐ本屋さんに向かってしまうという。

思えば、歩く旅も単純な日々の繰り返しだったなと。歩いて、シャワーを浴びて、ごはんを食べて、寝るということの繰り返し。すごくシンプルです。だからこそ、人との出逢いを楽しめたり、おいしい食べ物を見つけることが嬉しかったり、広大な小麦畑や地平線を見て感動したりできたのかなと思います。

すごく当たり前のことだけど、歩かないと進まないし、ゴールには近づくことができないんですね。単純なことすぎて、普段は見落としてしまうこともシンプルな日々の中でたくさん感じることができたと思います。旅を終えて、気持ちが軽くなりましたね。

Q.これから行きたいところ、やりたいことは?

常にどこかに行きたい気持ちはありますね。今は、キューバに行きたいなと思っています。映画にも興味があるので、自主映画を撮れたらいいなと思っているんです。

【取材後記】旅をする時、目的を求めてしまいがち。でも。平岡さんのように旅をする日々を楽しむこと、感じること、続けることの中で見つかることってあるのだと思います。平岡さんのお話を聞きながら、暮らしと旅の真ん中を実践できるといいなと思いました。

(インタビュー卒業生: #鈴木宏美


 

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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