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佐々木茜|FLY_010

目指すは東京高松の2拠点生活

佐々木茜(グラフィックデザイナー)神奈川県横浜市出身。1983年生まれ。美術大学卒業後、印刷会社にてアートディレクターとして勤務する傍ら、大学から続けている写真展を開催。2014年6月、長男を出産。自由大学では「アメーバワークスタイル」と「TOKYO コーヒーライフ」を受講。そんな茜さんは現在、高松で育休中。再開に向けた仕事の話を語ります。


 

Q.自由大学を知った経緯(いきさつ)を教えて!

はっきりとは覚えていないのですが、確か、友人が展覧会を開くので何度か、IID世田谷ものづくり学校に足を運んだんですね。廃校を利用して創造の場にするなんて、「いいなぁ」と思いました。その時、自由大学を目にして、気になったのがキッカケですね。

Q.佐々木さんは「アメーバワークスタイル」と「TOKYOコーヒーライフ」を受講しています。どんな学びがありました?

アメーバワークスタイルでは、何かひとつの仕事を突き詰めることだけに縛られなくてもいい、面白いことはできる、そう改めて気づくことができました。

昔から、天職を見つけた人に強い憧れがあって。デザインの仕事をしているのだけど、他にもいろんな興味が湧いてしまって定まらない自分がコンプレックスだったんですね。でも、ゲストの方や受講していた仲間と話していたら、何かをやりながら、何か「も」やる、欲張ってみるから生まれる新しい面白い事もあるんだなぁと思いました。

これからも、デザインを軸として活動していくけれど、デザインを通じて、いろんな人、モノ、ことを繋いでいきたいと、自分のやりたいことが整理できました。

TOKYOコーヒーライフは……、途中で妊娠が発覚して最後まで受けることができなかったんです。でも、サードウエーブコーヒーという新しいコーヒーのムーブメントに触れられてとても新鮮でした。

Q.おめでたい! 今は一児の母なんですね。

2014年6月に出産して、今は育児をしています。四国の香川県高松にプレ移住しています。こじんまりとした街で、素敵なお店も多いですよ。少し郊外に出れば田んぼや畑がすぐ現れる。とても住みやすいところです。子育てにも良さそうだなって感じています。

Q.じゃあ、今は育休中ですね。

そうですね。でも、個人の活動としては、主人が編集している『些末時研究』という雑誌のデザインをしています。のんびりやっているので、まだ1号しか出していないんです。2号目も早く出したいですが…!ゆっくりやります。

Q.『些末時研究』をデザインした際のこだわりは?

手づくりの良さと読みやすさを両立できるように、シンプルな作りを心がけました。読みやすい文字の大きさや行間にこだわっています。印刷は、少部数で出来て味を出すこともできるレトロ印刷さんにお願いしました。

Q.自由大学のクラウドファンディングで特典になっていた缶バッチのデザインも担当していますよね。

あれは、アメーバワークスタイルのキュレーター・和泉里佳さんから連絡を頂いて、「納期が、ないんだけど…」ということだったのですが、できる範囲で協力しました。既に高松にいたので、メールでやりとりして、育児の合間に入稿。バタバタしちゃったんですけど、ギリギリ間に合ってよかったです。

Q.当分は高松で?

仕事を再開したら、一旦は東京に戻る予定です。将来は、東京と子育ての環境に良い高松を行き来しながら仕事をしたいなぁと画策中です。高松にも、面白い取り組みをしている方がたくさんいて、ご縁がありそうで。開拓中です。

Q.デザイナーは2拠点生活しやすそう。メイン分野は?

グラフィックデザインがメインです。これからはもっと幅広くやっていきたいなぁと思っています。プロダクトというか、雑貨とか服とかも企画してみたいなぁ。主人はWEBを仕事にしているので、そちらともmixできたらいいなぁと妄想していますね。まだ赤ちゃんにかまけていたいので、イメトレ段階です。デザインは生活のすべてに関わることだから、アメーバしやすい、というかアメーバそのもの? かも???

【取材後記】高松にいる茜さんに、今回メールインタビューをお願いしました。育児の合間を縫いながら、スマートフォンで返信をくれて、毎回、「遅くなってスミマセン」と一言そえてある様子を拝見していて、気遣いのできる方だなと思いました。高松と東京の2拠点生活、どちらの土地にも異なる魅力があるはずで、mixしたプロジェクトなど楽しみです!

(インタビュー: #新井優佑

【関連サイト】
雑誌『些末事研究』
宇宙 四国 仏生山 TOKYO TO TAKAMATSU


 

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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