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日置恵(ひおき・めぐみ)|FLY_003

卒業すると広がる楽しみを満喫!

日置恵(ひおき・めぐみ|書家・デザイナー)新盆栽学」、「ワールド宗教学」を受講。主に食品のパッケージデザインと書き文字制作をする。品名などにオリジナルの筆文字を使うことが多い。書家として国内外問わず個展やグループ展を多数開催。「おいしい書道」を主宰し、五感を刺激する「シズル感」を文字で表現するワークショップを展開中。縁が広がって自由大学でも「筆文字の衝動」「遊墨民になる」の教授になった、日置さんの広がる楽しみ方をお聞きします。


 

Q.自由大学を知った経緯(いきさつ)は?

たぶん、ネットサーフィンです。検索していたら、「自由大学」のサイトがちょくちょく目に入ってきて、「何だか、得体の知れないものがあるぞ、気になる」って思っていたんです。

サイトを見てみたら、「新盆栽学」の講義を見つけて、「これだ!」と思って受けました。全5回、毎回盆栽を作って持って帰れるんです。盆栽、欲しかったのでちょうどよかった。

Q.新盆栽学は楽しかった?

そうですね、盆栽をただ作っただけじゃなくて、講義が終わってからも広がりがあったんですよ。卒業生で修学旅行をしたり、山に登ったり、お花見に行ったり、潮干狩りしたり、たこやきパーティーを開いたり。他にも、卒業生が講師をする「和菓子と書道のワークショップとごはんをたべる会」をやりました。みんなのスキルを集めて、「やってみよう」ってことになったんです。

Q.卒業してからも楽しいことが増えるんですね。

あとは、新盆栽学の時に使っていた植木鉢を作っている陶芸家の先生のところにみんなで通って、陶芸を習ったりもしました。自由大学祭の時に、自分で作った植木鉢で盆栽を作って販売したのですが、ちゃんと売れて嬉しかったんですよ。

Q.ワールド宗教学はいかがでした?

ワールド宗教学も終わってから広がりがありました。教授の小出一冨さんは古武術家でもあって、古武術を教えてもらったんです。古武術ってちょっと触っただけでも、ぶわぁって飛びますよね。あれって本当なんですよ。それがもう面白くって笑いが止まりませんでした。今まで知らない世界を体験しました。

Q.小出さんは何でもできちゃう方なんですね。

小出さんには、いろんな人を紹介してもらいました。「子どものワークショップをやるなら、日置さんがいいよ」って言って、大野佳祐さんを紹介してもらい、絵のワークショップを一緒にやりました。

また、「はい、こちらが日置さん、はい、こちらが塚越さん」って言って、子ども原っぱ大学の塚越暁さんも紹介してもらいました。子ども原っぱ大学では、人拓企画の実験をしたんです。魚拓じゃなくて、人型をとる。面白くないですか?

Q.次々と広がっていく日置さんは、もしかして、広がっていった先で教授にもなっちゃった感じですか?

そうかもしれません。新盆栽学で1泊2日の山登りイベントが開催された時に、「東京・日帰り登山ライフ」の大内征さんとお会いして、「教授になるにはどうしたらいいですか?」って質問したんですね。そうしたら、「レクプラに出ること」って教えてもらって、じゃあ、「出ます!」っていう感じで講義のプレゼンをしました。それで「筆文字の衝動」と「遊墨民になる」をやることになったんです。

自分で言うのもあれですが、自由大学で一番自由な講義だと思いますよ。学べることは、「これでいいのだ」ってことだし!

【取材後記】インタビュー中、本当に無邪気に楽しそうに語っていた日置さんを見て、自由大学ってこれだけ遊び倒せる場所なんだってことを再確認させられました。聞いてるだけで、こっちまで楽しくなってくる。「年々、やんちゃになっていく。怖いものが無くなっていってるからかもしません」と言って笑う日置さんに、こちらもついつい釣られて笑っていたら、45分があっという間に過ぎました。楽しい状況って、自分の中から湧き出てくる物なのかも。

(取材・文: #新井優佑

[関連サイト]
おいしい書道
hiokingの部屋


 

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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