ブログ

メディアを活用し、あたらしい大家さん像をつくる(福田邦久さん)

2016年大きな変化があった卒業生を特別インタビュー(聞き手:岩井謙介)

自由大学で様々な講義を受講している福田邦久さん(通称トッチーさん)。自由大学周りで活躍する卒業生として「ポートランド」「北欧」「映像」の”タグ”が付いている彼をインタビューすると、好奇心に基づいた學びだけでなく、その學びの場に集まった「受講生たち」から一番、好奇心をくすぐられているようでした。「とりあえずやってみる」これが最近のモットーです!

(聞き手:クリエイティブチーム岩井 謙介)

dsc09280

—「ポートランド」のクリエイティブキャンプという印象が強いのですが、いつ行ったんでしたっけ?
2015年なので、去年のことですね。改めて振り返ると、いい意味でポートランドのキャンプに行ったのがきっかけで、方向性が見えてきた感じがします。というのも、そのキャンプで出会った同じ受講生のメンバーとの出会いが今の環境を作っているのだと思うんですよね。

—どんな出会いがあったんですか?
一緒にポートランドに行った受講生だった斎藤汐里さんが2月ごろに自由大学で「魅せる!映像学」という講義を作ったんですね。もともと大家業をやっている時に内見しなくても部屋の様子が分かるように独学で動画を撮っていたりしたのでもともと興味はあったんです。けれど、そこまでやる気があったわけではなくて、ちょっと空き部屋を埋められるように上手くなろうと思ってたし、一緒にポートランドに行った仲間の講義だったので受講した感じでした。

—その飛び込んだ「映像」の世界でまた発見がありそうですね。
そうですね。「やって見ると、見えない景色が見えて来る」というのは、まさにこういったことで、面白くなっちゃって。自分では、ただありのままの状況を撮影して発信していくことしかしていなかったので、この講義の大事にしている「ストーリー」や「編集」などの観点から映像を考えてみることでまた見え方が変わったのが面白かったんですよ。

—この観点を学んでから、卒業後も定期的に映像を作っていたんですか?
実は、講義の最終回の発表で作った映像が一位になって、気分良くて少し満足してしまったんですね。そこからしばらくして5月末に自由大学祭があって、映像学チームは「映像」を、僕はDIYをやっているので会場を演出するオブジェクト作りをやっていました。オブジェクトのディスプレイが終わって、その後、自由大学祭の様子やインタビューを編集している映像チームと帯同したんです。そしたら、一緒に卒業したはずの同期だった仲間のスキルが本当にすごくて。編集なんかも、ものすごく早くて、その日撮った映像をその日上映会しちゃうくらいでしたね。ああ、これは、負けてられないなと思わされました。

—いい意味で一緒に高め合っていける仲間なんですね。そこから映像作りを再開したのですか?
そうそう。そうなんです。そんなやる気になって何か映像で作りたいなと思っていたタイミングで、岩井さんに「Nordic Lifestyle Marketのムービーを作って欲しい」とお願いされたことが大きかったんですよ。

—あー!僕がお願いしたヤツだ。その節は、どうもありがとうございました。
いや、本当にこのNordic Lifestyle Marketのムービーも大きなきっかけの一つなんですよ。このムービーの完成形というよりは、この撮影時のフィーリングが本当によかったんです。撮った人のインタビューやその時の顔とか見たり、PCで見返した時の感覚が「あ!これいけるな!もっと上手く出来るんじゃないかな!」と思いましたよ。フィーリングとして。

Nordic Lifestyle Market from Nordic Lifestyle Design on Vimeo.

—きっかけを提供できて僕も嬉しいです。この手応えをどうカタチにしたんですか?
ポートランドのクリエイティブキャンプのメンバーと作ったneighborhood’15というグループの中にMississippi937という映像チームを作りました。自分の持っているモノを考えてみた時に、Nordic Lifestyle Marketのムービーで掴んだ、「よし!いける」という「映像制作」の感覚と自分にはポートランドで同じ経験をした「仲間」がいるなと思って。「一人でやるか」「仲間を巻き込んでやるか」という色々な選択肢がある中で、全部一人で完結できたとしても、絶対にこの仲間を巻き込みたいなと思ったんです。

dsc09299

何かを行なう際にノートに関係図を書いて整理していく

—このMississippi937をどのようにしていきたいのですか?
クオリティーの高い映像を作ることによって、neighborhood’15の活動のカンフル剤のような役割を果たしていきたいと考えています。イメージは「みどり荘」のような感じです。クライアントの仕事によってチーム編成を変えながらしっかりとプロジェクトとしてペイしていく。それをまず自分たちの映像チームMississippi937で体現していきたいなと思っています。

モスロック from Neighborhood’15 on Vimeo.

—ここまで話を聞いていると、すごく流れるようにことが進んでいますね。なんか、ずっと続いてきているというか。
そうなんです。以前までは、毎年、年の初めに何か目標を立てて、「よし!頑張るぞ!」と意気込んでいたのですが、最近は本当にもう成り行きですね。例えば1年という時間軸を歩いているとしたら、その歩いている場所は平面を歩いているのでは無くて、球体を歩いているような感じかなと考え方が変わってきました。進めば進むほど面白い出会いや好奇心が刺激されていくんですよ。だから「とりあえずやってみる」これが最近のモットーです!



関連するブログ