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free from freedom

隔週で発行しているメールマガジン「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


 

<現代の日本で、今、自由とは?希望とは?の意味を考えてみる>

人間は自由と言う刑に処せられている。ということを言った哲学者が居ました。我々は真に自由な人間であるのだろうか?
自由ということは、一体なんだか実感としては解らない。かえって不安になってしまう。まるで罰せられている様だ。

受験で良い学校を目指し、就活で好い企業に就職して、その先に在ることは安全に確実に収入が得られるポジションを得る。
その結果、趣味の好い、自由な生活を謳歌することができるのではないか?という漠然とした志向を思考して来た我々は、ここにきて世界中で、オトナの言って来たことはおかしいのではないか?
と疑問を持ちながらも、大きな希望より目の前に横たわる生活の中で、実践可能な小さな希望を得て行こうとそれぞれ苦労しつつ、少しでも楽しく生活して行く道を模索している様です。

会社と家の間に、少しでも違う世界に接することができる場所、毎日、数字とノルマの重圧から少しでも逃れることができる場所として、ちょっと一服、コーヒーや、お酒や、そして美味しい食べ物。
そして何か新しいことを學ぶ場所として自由大学を作ってみようと、自由大学を始めました。

いわゆる就活に繋がる勉強ではなく、何ものにも囚われないで、自由に生きることを求めて、そして其の為の基礎的な認識と真の友人や仲間を求めて、一体何が問題かを考える事を目指して、自由大学を新しい學びの形を求める場としてスターとしました。

考えると、現代は、20世紀から大きく違い、今まで社会主義であったソ連や中国が20世紀的な富と権力を求め、資本主義の国であったアメリカが社会主義的な価値を目指して居るようです。
そしてヨーロッパの国々では難民やテロと言う名前の戦争状態に突入しています。
こうした時代で、日本で暮らす我々にとっては何を信じて、どう考えて、生きて行けば好いのでしょうか?

情報がたくさん溢れているようですが、全て裏があり、思惑があります。
果たして真実は何処にあるのかを実際に見て感じて、そしてそれを語る人の顔を見て話してみるということを基準に置くセッションを元にする場としての自由大学の學び方があります。
新たに何が問題か?を考えてみる。ということへの好奇心を基本にしながら。

一方世界では砂漠の民が始めたキリスト教やイスラム教やユダヤ教と違って、森と水に囲まれた日本の神道は、木々一本一本にそれぞれ神が宿ると言う、いわゆる神的なものを信じることを基本にしています。
宗教の力が弱まった21世紀は自然と理性を元に答えのない問題を多様な価値を同時に認めながら、囚われずに、こだわって行くことが大切です。

學びも叡智の共有を目指す、自由大学の學びが必要な時代が来たと言えるのではないでしょうか?
その先に、少しずつ大きくなる希望を見ることができることを目指して2016年を過ごして行きましょう。

真に自由に生きて行くことへの希望を忘れずに。

[text:黒崎輝男]
自由大学ファウンダー



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