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「自分だからできる!」そんな想いが中心になる働き方が増えればいいな|クリエイティブチーム・花村えみの「学び」

2014年、クリエイティブチームの一員になった花村えみさんにとって、興味・関心が動くテーマは、「その人らしい働き方」でした。花村さんがキュレーターの講義「小さな教室をひらく」でも、その人らしさを意識した学びのエッセンスを感じることができます。

一体、「小さな教室をひらく」では、どんな学びが行われているのでしょう? 花村さんの学びのキュレーションを聞きました。

主体的に取り組むことを大事にした学び場

Q.花村さんがキュレーターの講義「小さな教室をひらく」について教えて!

「好きなことを趣味で終わらせないで、仕事にしていこう」を実践する講義です。お金も資源も限られている中でどうクリエイティブになれるか、どう人を巻き込んで面白い方向へ持っていけるかという発想で考えていきます。それを常に再現できるしくみをつくっていきます。

Q.なぜ「小さな教室をひらく」をキュレーションすることに?

私自身、企業で働いてきて「私は何のためにやっているのだろう?」と思うこと、たとえば社内調整に磨耗するような働き方に疑問を感じてきました。拡大! 業務の縦割り! 効率化! といった流れとは異なる「自分だからできる、想いが中心にある働き方がもっと世の中に増えればいいな」と思うんです。今はFacebookで参加者を募集して教室をひらく人が増えています。そこで「今こそやりたい!」と思い、以前開講して長く休みに入っていたこの講義をリニューアルして再開しました。

Q. 講義内容をちょっぴりシェアして!

本当に少しですよ(笑)。「小さな教室をひらく」では、「好き」っていう気持ちも大事ですが、「得意!」っていう気持ちに目も向けて教室をひらくことを考える時間があります。確かに夢も大事。でも、実際に教室をひらくことができる人に増えてほしくて、そんな時間を設けています。

Q.「キュレーター・花村えみ」の心がけは?

受講生の顔ぶれはさまざま。これから始めたい人だけでなく1度始めたけどうまくできなかった人もいるので、それぞれが主体的に取り組む活動に愛を持って意見を言い合える状況づくりを心がけています。

ペアワークをする機会が多いので、卒業する時にはペアを組んだ相手の教室を代わって説明できるくらいになる人がたくさん。わたしも、一歩踏み出せるように背中を押してあげたいです。

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ルールに囚われていたのは自分でした

そんな花村さんがクリエイティブチームメンバーとして活動したいと思った動機は、これまでの人生経験に隠されていました。

転勤の多い父親と、福岡、愛媛、京都に移り住み、こどもの頃から「自分で求めていくことで生まれる縁があること、つながっていきたいという意思がないと、人との縁は切れてしまう」ことを実感していた花村さん。

2006年、時代は未曾有の好景気。大学3年生の花村さんは、就職活動の真っ最中。「元気で野心的。自由で賢い女性はどこにいるんだろう?」。魅力的な大人を探して、たどり着いたのが金融業界でした。

2008年11月、勤続約2年の花村さんはリーマンショックを経験します。「でも実感したのは1年後…」。2009年、会社から毎月100人単位の離職者が出ました。「辞めていく人を見ていると、残されるほうも辛いことを知りました」。

就職活動で憧れた女性たちはもういません。入社当時の先輩方と同じ業績を残しても、同じような高評価を受ける人も少なくなりました。「風向きが変わったな」。魅力的な人が集まる場所を求めて、花村さんは動きました。

そんな中、自由大学や丸の内朝大学といった学校に通い始めます。異業種の人と交流する中で、「わたしが囚われているルールがすべてじゃない」。異なる視点に触れるたび、癒されていく自分に気づきました。

面白い活動をする人と多く出会いはじめると「◯◯会社の××です」ではなく、一個人としてコラボレーションができるような生き方をしたい、そう思うようになった花村さん。そして、出会った人たちの活動をもっと活かす「しくみ」の主体として働きたいと考えるように。そんなモヤモヤした思いがつのった結果、企業で働くことからとりあえず卒業することを決めました。

2014年、自由大学「クリエイティブ創業スクール」で和泉里佳さんから声をかけられます。「待ってましたのその一言」。花村さんは、二つ返事でクリエイティブチームの一員になりました。

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興味関心に素直に学ぶ!

クリエイティブチームの一員になって、もうすぐ1年。最初は「年間10個講義をつくる!」と意気込んでいましたが、今は自分のペースで興味関心に素直な学びをつくっていくモードに変化しています。

最近の花村さんは、お金と真正面から向き合う講義をつくりたいのだとか。

「今までは金融業界出身って隠していたんですけど、今はそんな気持ちもなくなりました。いろんな社会課題があって、それをシェアする人は多くても、解決に動く人って少ない。わたしは問題解決できる思考をつくる講義がしたくて、それは しくみ としてのお金を考えることなんじゃないかなと思っています」

共有するから、実践するへ。最初は小さな一歩でも、ゆっくり歩くことで流れが整う。良い流れ、良い仕組みにたどり着く道を花村さんは見据えています!

(ライター: #新井優佑

関連サイト】
花村さんと一緒に学ぼう!
自由大学「小さな教室をひらく

 



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