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子どもが裸足で歩ける海を取り戻そう!自由大学の卒業生PJ「Beach Clean」

素足で歩く気持ちよさを取り戻そう

素足になって浜辺を歩くと気持ちいいですよね? 仕事や人付き合いで感じたストレスもスッキリしてしまうくらいに爽快。でも最近は、浜辺にペットボトルやキャップ、洗剤の容器、ガラス瓶などの漂流物が多くなってしまい、なかなか裸足になって歩けるビーチが少なくなりました。そんな汚れてしまった海岸を綺麗にして、気持ちよく素足で歩ける環境にしたい! そこで始まったのが「Beach Clean」プロジェクトです。発起人は自由大学の卒業生3名(写真左から湯川香奈美さん、中村真美さん、佐々木節子さん)。どんな活動をしているのか、3人に聞きました。

どこかでまた「ゴミ拾いがしたい」

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2013年の夏。中村さんは海に何度も足を運びました。ところが浜辺はゴミだらけ。大量のボトルやキャップが漂着していたと言います。

“ゴミさえなければ、本当に素敵な場所なのに。これじゃあ、子どもが裸足で歩くこともできないと思いました。調べてみると、海の生き物も漂着物を呑み込んでしまって、ケガをしたり命を亡くしていることもわかって、綺麗な海を取り戻したいと思ったんです”(中村さん)

そこで中村さんが声をかけたのが、佐々木さん。ゴミ拾いボランティアのNPO「green bird」に参加するなど、佐々木さんは以前からクリーン活動に積極的でした。ずっと、「ゴミ拾いを続けたい」と思っていたこともあり、二つ返事で「一緒にやろう!」と佐々木さんは応えます。

二人は早速、海を視察しました。その様子をFacebookに投稿したところ、ピンと反応したのが湯川さんでした。

“神奈川出身で、幼い頃に海で遊んだ楽しい思い出があったから、汚れている状況が残念でした。なので「わたしも!」と参加を決めたんです”(湯川さん)

こうして3人が集まり、「Beach Clean」プロジェクトが発足。2014年の5月からミーティングを重ね、7月に第1回目のイベントを開催しました。

ゴミ拾い+イベントでクリーン活動を楽しもう!

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「Beach Clean」の活動は主に2つ。ゴミ拾いと、それを通じて交流を楽しむイベントです。参加者の方がただゴミを拾って帰るだけでなく、交流と、綺麗になった浜を見て気持ちよくなって帰ることができます。

また、「かながわ海岸美化財団」にもゴミの収集に協力してもらったり、海や川の環境保全を行うNGO「JEAN」にゴミ集計レポートを提出するなど、他の団体と協力して、みんなでゴミ拾いをする工夫もしています。その日に訪れた浜を綺麗にするだけでなく、世界の海が綺麗になるために一つひとつの活動実績を活用してもらいたいという気持ちがあるからだとか。

実際にプロジェクトをスタートして気付いたことは?

“空き缶や吸い殻は想像していた種類のゴミでしたが、フェンスの針金、流れ着いた資材、乾電池、空き瓶といったように多様なゴミが出ていることを知りました。海のゴミ問題の根深さを実感したんですね。海周辺のことだけでなく、自分たちの日常生活も関わっているんだなと、自分たちの生活を見直すキッカケにもなりました”(一同)

目にして「汚い!」で終わらせず、拾ってみて体感したからこそ、自分の生活と海の関係を紡ぎ出すことができた。やってみて初めて気付く大事なことをすくすくと育てています。

海の定点観測をして予防していきたい

2014年は、三浦海岸、お台場、茅ヶ崎など、いろんな海に出向いて活動してきた「Beach Clean」プロジェクト。今後の展望は?

“活動場所を絞って、定点観測をしたデータを取っていきたいですね。どうすればゴミが増えないように予防できるのか、解決策が見つかればいいなと思っています”(一同)

そのために重要なことは、「肩肘張らずに続けていくこと」。

“ストイックになって無理をしても続けられないですよね。だから、これからもイベントとセットにして、楽しくゴミ拾いを行い、多くの人に関心を持ってもらえるようにしたいです”(一同)

「ゴミを拾うことももちろん大切だけど、問題を実感することも大切だから」。実際にスタートしたからこそ、多くの人と一緒に考えていきたいという気持ちを大切に「Beach Clean」を育てていく。もちろん、楽しく。

みなさんも気負わずに、まずはイベントに参加して、一緒にゴミ拾いを楽しんでみませんか?



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